リーダーシップ

2026.03.04 19:41

責任あるチームを望むなら、リーダーこそが率先すべきだ

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「言うことは聞け、やり方は真似するな」が、リーダーシップチームの支配的な考え方になっているように見える。多くのエグゼクティブは、自分のチームにより高い責任感を求めたいと言う。だが、自分自身に鏡を向け、約束を果たせていないのはどこか、あるいは自分が常習的に使っている「おとがめなし」のカードは何かを考えることが、どれほどあるだろうか。

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数年前、私たちは「責任感のある」組織に見られる具体的な行動を示したモデルを開発した。例えば、次のようなものだ。

  • 問題が深刻化する前に、先回りして特定し、対処する
  • 役職にかかわらず、全員に同じ基準と期待を適用する
  • ミスを認め、そこから学ぶ責任を引き受ける

これらの行動が望ましく、責任感のある文化に寄与するという点には、誰もが同意しやすい。だが問題はここからだ。これらを共有するとリーダーはうなずくものの、自分の状況に都合がよいときには、なお自分だけの切り札を切り続ける。責任感のある文化を損なうリーダーの行動として、私たちがよく目にする例を挙げよう。どれか心当たりはないだろうか。

「飛行機に乗らないと」

チームのオフサイトミーティングは、終了時刻が午後4時に設定されている。重要なトピックがいくつもあり、議題はぎっしりだ。外部のファシリテーターは、実行可能な成果を生み出すことにコミットしている。ところが正午になると、シニアリーダーが何気なく「飛行機に乗るので昼食後に退席する」と告げる。謝罪もない。説明もない。残りのセッションを自分だけ免除し、その瞬間、会議の重みも成果を生む可能性も一気に薄れてしまう。

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「急用が入った」

今のリーダーは、しばしば消防士のように働いている。ひとつの差し迫った火消し案件から次の火消し案件へと移るのだ。そうすることで、チーム全体にどんな影響が及ぶかにかかわらず、自分のスケジュールを白紙に戻してよいという免罪符を得る。週の予定を組むために、綿密な計画に何時間も費やしていたとしても関係ない。取締役の1本の電話や、上層部からの予想外の質問ひとつで、その計画はあっさり消し飛ぶ。

「時間がなかった」

いまや、ほとんど誰でも「忙しすぎて時間がない」というカードを、何の代償もなく切れる。事実、誰もが忙しく、しばしば圧倒されているからだ。だが同時に、とりわけリーダーには、本当に重要な仕事を優先することが求められている。事前資料に目を通し、非同期で意味のあるフィードバックを返し、アクションアイテムをフォローし、戦略的に考えるための十分な集中時間を確保しなければならない。だが、責任感をもって動くための仕組みを整えていないリーダーは、この点を繰り返し怠ってしまう。

リーダーが自分に対して継続的に「例外扱い」を与えることの最大の弊害は、組織全体に対して強いシグナルを送ってしまうことにある。そのシグナルはこう語る。「私たちは責任感を掲げるが、実際には多くのことを見逃している」。仕組みがうまく機能するのは、リーダーがチームに課すのと同じ基準で自らを律するときだけだ。より高い責任感を望むなら、まず自分が先に動くべきである。

forbes.com 原文

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