「このままでいいのか」。そんな問いが頭をよぎる瞬間は、誰にでもある。だがそれが一時的な気分ではなく、じわじわと日常に染み込んでくるとしたらどうだろう。仕事と家庭を両立する主婦・主夫層を対象にした調査から、中年期特有の心理的揺らぎの実態が浮かび上がった。
主婦・主夫向け求人サービス「しゅふJOB」を運営するビースタイルホールディングスの調査機関「しゅふJOB総研」が実施した調査によると、ミッドライフクライシスを「明確にある」と答えた人は15.8%にとどまる一方、「あるかもしれない」が35.1%で、合わせると50.9%が自覚の可能性ありという結果になった。

「かもしれない」が示す曖昧な自覚
注目すべきは、自覚のある人の多くが「明確にある」ではなく「あるかもしれない」にとどまっている点だ。自分でも判断がつかない、白黒つけられない揺らぎとして抱えている。ミッドライフクライシスは劇的な変化として訪れるというより、輪郭のぼやけた不確かさとして忍び込んでくるものなのかもしれない。
年代別に見ると、40代の61.3%、50代の59.0%が自覚可能性ありと答えており、この2つの年代に集中している。一方、30代以下は19.7%、60代以上は39.5%にとどまる。つまりこれは「永続する不安」ではなく、40・50代という特定の時期を通過する揺らぎだということではないだろうか。

その時期は子育ての一段落、親の介護の始まり、キャリアの踊り場など、複数の変化が重なりやすい時期と一致しているからだ。



