寒い日の朝はなかなか起きられず、午前中は調子が出ないという人が多い。今の季節はこんなものだ、冬の寒さによる疲れだと諦めている人は、自律神経の乱れや起立性調節障害を疑ってみたらどうだろうか。
最近よく耳にするようになった起立性調節障害とは、自律神経の不調で血液が上半身に回らず、立ちくらみや頭痛、起床困難などを起こす疾患。思春期の子どもたちに多く、日本の中学生の約1割が罹患しているという。学校の朝礼で貧血を起こして倒れるなどの症状が知られている。正しい知識を持たない人からは、さぼりだ、なまけだと誤解されることも多い。

これは子どもだけの問題ではない。一般社団法人起立性調節障害改善協会が全国の20〜60歳代の男女300人を対象に行った調査では、冬の午前中に仕事や家事のパフォーマンスが低下すると感じている人は、「ときどきある」と「よくある」をあわせてじつに98パーセントにものぼる。

症状として多いのが、布団から出られず起床に時間がかかる、頭がボーッとして集中力が上がらない、顔色が悪かったり手足が冷え切ったりするなどだ。単に起きられないだけでなく、「脳の覚醒不足による集中力低下や精神的な落ち込み」などの症状が上位を占めていると同協会は指摘する。

起立性調節障害は大人になっても発症、または再発する。そのことを認識している人は少ない。



