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2026.03.04 08:30

金と銀が急落、イラン攻撃によるインフレ懸念とドル高が背景

Emmanuele Contini/NurPhoto via Getty Images

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前日には上昇していた銀の価格は一転、米国時間3月3日に急落した。金も同様に下落している。米国とイスラエルによるイラン攻撃がインフレ懸念を引き起こし、ドルが5週間ぶりの高値まで上昇したことがその背景にある。

米東部時間午前10時20分時点での銀の価格は80.67ドルで、9%超の下落となった。ただし、早朝に記録した安値の78.06ドルからはわずかに値を戻している。

銀は前日につけた高値から大幅に値を下げた。2日、銀は約97ドルまで上昇し、1月下旬に記録した過去最高値の120ドルに次ぐ高値を付けていた。

金も3日の朝に下落し、午前10時20分時点では約5%安の5049.60ドル付近で推移している。

ドルはイラン攻撃における「究極の安全資産」

コメルツバンクのアナリストを務めるトゥ・ラン・グエンはウォール・ストリート・ジャーナルに対し、貴金属価格が下落する理由について、市場が「中東での情勢に起因するインフレリスクをより重視し、その結果として利下げ期待が縮小している」ためだと語った。

アナリストらはまた、貴金属価格の下押し要因とされるドル高にも言及している。アナリストのロス・ノーマンはロイターに対し、「ドルは米国債とともに猛烈に上昇しており、それが金や、特に銀にとって強い逆風となっている」と述べた。

ドルはここ数週間で最大の上げ幅を見せ、2日には最大で1%上昇した。マネックス証券の外国為替トレーダーであるアンドリュー・ハズレットは、ブルームバーグに対し、石油やガス価格が上昇する中、ドルはイラン攻撃における「究極の安全資産」であると語った。

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翻訳=江津拓哉

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