経営・戦略

2026.03.05 11:00

グーグルのデータセンター投資が「約150兆円を超える」可能性 独占インタビュー

AaronP/Bauer-Griffin/GC Images

グーグルが強力な収益基盤を持つ点が、データセンター構想においてOpenAIと大きな違いをもたらす

データセンター構想におけるグーグルとOpenAIの大きな違いは、グーグルが強力な収益基盤を持つ点にある。第4四半期決算において、グーグルの親会社であるアルファベットは1130億ドル(約17.7兆円)の売上高を計上した。また、通期売上高は創業から25年以上の歴史で初めて4000億ドル(約62.8兆円)を突破している。これに対し、OpenAIはグーグルと同水準の支出を行う一方で、2025年の売上高は約130億ドル(約2兆円)にとどまった。この数字はグーグルの売上高に遠く及ばず、またグーグルの手元資金の半分にも満たない。

advertisement

際限のない計算需要は、AI時代の中心的な経済的推進力

際限のない計算需要は、AI時代の中心的な経済的推進力となっている。それはエヌビディアの時価総額を4兆5000億ドル(約706.5兆円)という驚異的な水準へ押し上げた。OpenAI、ソフトバンク、オラクルが米国内で5000億ドル(約78.5兆円)規模のAIインフラを構築する「スターゲート計画」(その進展は滞っているとの報道もある)は、第2期トランプ政権の幕開けを象徴する大型テック政策となった。また、ゴールドマン・サックスの報告書によれば、大手テック企業は今年だけで、AIデータセンターと半導体に推定5000億ドル(約78.5兆円)を投じる可能性があるという。

AIインフラ投資は極めて大規模なため、長期的視点で考えることが重要

AIインフラ投資は極めて大規模なものであるため、長期的視点で考えることが重要だとバダットは指摘する。1つのデータセンターを建設するのには何年もの年月がかかる。電力もはるか前から確保する必要がある。グーグルによる支出の一部は既存のデータセンター向けの半導体やデータ処理機器に充てられ、一部は新拠点の建設資金に投じられる。その例として、グーグルは先日、米国内各地のデータセンターに電力を供給するため、電力会社のAESコーポレーション、およびエクセル・エナジーとそれぞれ契約を交わした。

グーグル在籍15年目のバダットは、デューク大学、ワシントン大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校で研究者兼教授としてキャリアを積み、シリコンバレーの伝説的研究機関であるパロアルト研究所でのインターンも経験した後、2010年にグーグルに入社した。当初、彼はコンピューターネットワーキングを担当し、その後、同社独自のAI半導体であるTPU(Tensor Processing Unit)部門を率いるまでの人物となった。2025年12月には、半導体開発と最適化、データセンター建設、エネルギー投資などを含むAIインフラ戦略全体を統括する役職に昇格し、ピチャイCEOに直接報告する立場に就任した。

advertisement
次ページ > Cloud TPUに対する需要は、前例のない水準

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事