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2026.04.04 14:00

「AIが人間を使う」時代が訪れる、AIエージェントの驚くべき新トレンド

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本稿では、最新のAIエージェントにまつわる新たな潮流として、AIが作業を遂行するために「人間をレンタル」することを選ぶ動きを検討する。現代のAIエージェントは、自らの代わりに特定の作業を行う必要が生じたとき、人間を活用することがあり得る。そのためにAIが人を見つけ、雇い、当該作業を引き受けさせる。AIが上司で、人間は働き蜂というわけだ。

これは本末転倒なのか。そして、人類にとって何を意味するのだろうか。

AIエージェントは次なる大きなトレンド

まずはAIエージェントの性質について基礎を固めたい。AIエージェントは、いま最も熱いAI領域である。心しておくべきだ。今後1〜2年のうちに、AIエージェントの利用はほぼ遍在するようになる。断言しておく。

AIエージェントとは、要するにこういうものだ。

生成AIを使って休暇旅行を計画すると想像してほしい。通常はChatGPT、GPT-5、GPT-4o、Claude、Gemini、Llama、Grok、CoPilotなどを使い、生成AIのアカウントにログインするだろう。生成AIは自然言語に堪能であるため、旅行計画は容易だ。行き先を説明し、宿泊先の長所と短所、利用可能な交通手段について、スムーズに対話できる。

だが、旅行の予約となると、生成AIをいったん離れ、ホテルや遊園地、航空会社、その他の場所のウェブサイトにアクセスしてチケットを購入する必要が生じる可能性が高い。現在利用できる主要な生成AIのうち、そこまで代行するものは比較的少ない。細々とした作業は自分で行うことになる。

そこで登場するのが、エージェントやAIエージェントである。

かつては、予約のために旅行代理店へ電話するのが当然だった。いまも人間の旅行代理店は存在するが、別の選択肢として、生成AIを基盤とするAIエージェントを使う道がある。AIは生成AIに期待する対話性を備える。さらに、旅行代理店の取り組みを支える一連のルーティン、すなわちタスク群があらかじめ組み込まれている。日常的な自然言語を用いてAIエージェントとやり取りすれば、計画づくりを共に進めながら、旅行予約の処理へと進むこともできる。

複数のAIエージェントが連携

AIエージェントは、複数のAIエージェントが互いに連携して動作することが多い。

具体例として、旅行の計画と予約を支援する統括的なAIエージェントがある場面を思い描いてほしい。このAIエージェントは、あなたのために全体の仕事を完遂するため、他のAIエージェントを利用するかもしれない。例えば、ホテル予約だけを行うAIエージェントがいる。別のAIエージェントは航空券を予約するといった具合だ。

統括的なAI旅行代理店アプリは、旅行予約の各フェーズを該当するAIエージェントへ呼び出し、あるいは引き渡す。各AIエージェントはタスクを実行し、その結果を統括エージェントへ戻して、進捗や成果を報告する。

統括的なAI旅行代理店アプリが、全体の計画と予約プロセスをオーケストレーションしていると言える。専門化されたタスクを担う関連AIエージェントのネットワークを通じて行われる。AIエージェント同士はデータを受け渡ししながら通信する。例えば、あなたが統括的なAI旅行代理店に名前とクレジットカード情報を渡すと、それがホテル予約や航空券予約を担うAIエージェントへ共有される、という具合だ。

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