宇宙

2026.03.02 18:00

皆既月食の「ブラッドムーン」とオーロラに期待 春の星座も楽しみな3月の夜空

中国・江西省の九江市で2025年9月8日に観測された皆既月食の「ブラッドムーン」(Shen Junfeng/VCG via Getty Images)

中国・江西省の九江市で2025年9月8日に観測された皆既月食の「ブラッドムーン」(Shen Junfeng/VCG via Getty Images)

2026年3月には、今年指折りのドラマチックな天文観測イベントが起こる。3日の雛祭りの夜、昇る満月が赤銅色に染まる皆既月食が見られる。また、金星と土星が日没直後に大接近し、春分の日が訪れるのに伴ってオーロラ活動が活発化する。2026年3月の星空の見どころを紹介しよう。

3月全般

3月20日の春分の日が近づくにつれて、地球の磁気活動は活発化する傾向がある。これに伴い、低緯度オーロラが観測できる可能性が高まる。

ウクライナ首都キーウで2024年10月11日に観測された低緯度オーロラ(Shutterstock.com)
ウクライナ首都キーウで2024年10月11日に観測された低緯度オーロラ(Shutterstock.com)

3月3日:「ワームムーン」の皆既月食

3月の満月は北米先住民の農事暦で「ワームムーン」と呼ばれる。東の地平線から昇ってくる瞬間が最も印象的だ。「月の錯視(moon illusion)」という目の錯覚現象で、地平線間近の月はより大きく見える。

皆既月食中の月の位置(国立天文台)
皆既月食中の月の位置(国立天文台)

この満月は日本時間午後6時50分頃から欠け始め、8時4分に皆既月食となる。皆既食は約58分間にわたって続き、月面が赤銅色に染まる「ブラッドムーン」が見られる。部分食は10時18分頃に終わる。

山の上に昇る皆既月食の「ブラッドムーン」(Shutterstock.com)
山の上に昇る皆既月食の「ブラッドムーン」(Shutterstock.com)

日食と異なり、観測に特別な道具は必要ない。晴れた空と忍耐力さえあれば、月食の始まりから終わりまで全てを見届けることができる。なお、米東部では皆既中に月が地平線に沈む。

3月5日~20日頃:黄道光

光害の影響の少ない場所に行かれるなら、日没から1時間ほど経った西の空で、太陽が沈んだあたりに三角形のほのかな光芒を探してみよう。惑星間塵が太陽光を散乱して淡い光を生じる現象で、「黄道光」という。

黄道光と天の川(Shutterstock.com)
黄道光と天の川(Shutterstock.com)

3月8日頃:金星と土星が大接近

日の入り30~45分後の西の低空で、黄昏の薄明かりの中、「宵の明星」の金星と土星が約1度の距離まで大接近する。

2026年3月8日、日の入り30分後(東京:午後6時12分)の西の空(Stellarium)
2026年3月8日、日の入り30分後(東京:午後6時12分)の西の空(Stellarium)
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翻訳・編集=荻原藤緒

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