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2026.03.07 09:45

SNSよりChatGPTの方が来店する 飲食店集客の新常識と勝ち筋

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飲食店選びの基準が変化しつつある。かつては大手グルメサイトの評価が絶対的な指標であったが、現在はシーンに応じた検索手段の使い分けや、生成AIの台頭により、ユーザーの意思決定プロセスは多様化している。COLLINSが調査した「飲食店の選び方」の結果から、現代の消費者がどのように飲食店を選び、予約に至るのか、その実態と飲食店が取るべき戦略が見えてきた。

まず飲食店を探す際、ユーザーは「目的」によって明確にツールを使い分けている。ラーメンなどのカジュアルな外食シーンでは、「家族や友人に聞く」が45.2%で最も多く、次いで現在地から手軽に探せる「Googleで検索」が39.0%、「食べログ」が37.4%、「Googleマップ」が33.0%と続く。一方、記念日や会食といった特別なシーンでは、「Googleで検索」が37.9%でトップとなり、「家族や友人に聞く」(37.5%)、「食べログ」(35.7%)、「ぐるなび」(29.4%)と続く。今回の調査では、興味を持った飲食店を調べるメディア数は平均2.41項目に上り、単一の媒体だけで情報を完結させるユーザーは少数派であることが明らかになった。

最近の傾向としては、ChatGPTなどの生成AIを用いた飲食店選びの広がりを見せていることだ。意外にも「ラーメンなどの日常的な食事」と「記念日などの特別な食事」の両シーンにおいて、AIを利用すると回答した人は約15%に達している。特定の条件を詳細に指定して自分にぴったりの店を提案してもらう「AIによるキュレーション」は、もはや一部の層だけでなく、一般的な選択肢の一つとして定着しつつある。

認知から来店までの行動でも、InstagramやTikTok、インフルエンサーの投稿よりも「ChatGPTなどのAI提案」が最も来店につながっている割合が高く、AIに提案された際、2回に1回以上の頻度で実際に来店している人の割合は6割近くなっている。

今回の調査結果は、飲食店が特定の媒体だけに依存することの危うさを示唆している。ユーザーの探索が多様化する中、認知から予約に至る各フェーズで適切に接触できるよう、SNSやGoogleマップ、グルメサイトといった多面的な露出が不可欠だ。特にAI検索の普及を見据え、自店の情報が正しくAIに認識されるよう、ウェブ上の情報を正確かつ最新に保つ「情報の整理」が、これからの店舗集客における勝ち筋となるだろう。

出典:COLLINS「飲食店の選び方に関するアンケート」より

文=飯島範久

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