職場では異動や退職にともなう送別会のシーズンだが、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えたい、強制参加は時間外労働になるなど、送別会に対する考えは人それぞれ。誰もが納得できる送別会とは、どんなものだろう。
パーソナルキャリアが運営する転職市場向けシンクタンク「Job総研」は、現在就業中の20〜50歳代の男女で、JobQ Town登録者386人を対象に送別会意識調査を実施した。2025年(2024年度春)は、新型コロナの流行で大きく減少していた送別会が復活し、2018年よりも多い約53パーセントの職場が実施した。今年は、52.8パーセントが開催予定ということだ。

参加意向を聞くと、65パーセントが参加したいと答えていて、意外に多く感じられる。年代別では、もっとも多いのが20代と、これもワークライフバランスを重視するZ世代という表面的な印象とは裏腹の結果となった。
参加したい251人に理由を聞くと、「区切りとして見送りたい」、「直接感謝を伝えたい」、「人間関係を良好に保ちたい」がトップ3。参加したくない135人の理由のトップ3は、「金銭的な負担が気になる」、「プライベートを優先したい」、「業務時間外の拘束と感じる」だった。

送別会という文化そのものの賛否を尋ねると、63.8パーセントが賛成と答えている。賛成派の理由は、「感謝や敬意を表すよさがある」、「人とのつながりを大切にできる」、「温かさや人情を感じられる」など。反対派は「参加が半強制になりやすい」、「本音と建前が乖離しやすい」、「多様な価値観や時代に合わない」などとなった。

これらの回答には、参加するかしないかの理由と意味的に重なる部分がある。つまり、賛成派は「情」を重んじているのに対して、反対派は送別会のあり方に異議を唱えている。これらは相反する対象ではない。言い換えれば、条件さえ納得できれば参加もあり得るということだ。



