AIの導入は急速に進んでいる。しかし、AIを使いこなす能力については同じことは言えない。
最近の調査によると、10社中9社がAIを導入しており、多くの従業員が何らかのタスクにAIツールを活用しているものの、実際には何をしているのか分かっていない従業員も多い(マッキンゼーによれば、リーダーの約46%がスキル不足を課題として挙げている)。
AIの導入と、AIを「知っている」段階を超えてAIを使いこなし、職種別の専門性を身につけることとの間にあるこのスキルギャップが、探索段階を脱して非技術系のAI専門知識を深く習得したリーダーやプロフェッショナルにとってのプレミアム市場を生み出している。
以下の分野に精通したプロフェッショナルは、昇進の観点(アクセンチュアの事例を参照)からも、給与アップの観点からも、キャリアにおいて実質的な成果を得る可能性が最も高い。
- AIガバナンス
- 特定のビジネスおよび職務ユースケースに向けたAIワークフローの開発と実装
- AIリーダーシップ(エージェント型AIの「チームメイト」をマネジメントすることなど)
さらに、AIスキルの向上によって、すでに競争が激化しているリモートワーク市場での競争力が高まる。AI専門知識を持つ人材と、まったく持たないか最低限しか持たない人材のどちらかを採用する場合、雇用主は当然ながらAIに関する最新の知識を持つ候補者を選ぶだろう。
そしてこれは求人広告にも明確に表れている。Lightcastによると、テック業界以外でも、求人情報の約51%が1つ以上のAIスキルを職務要件として挙げている。
収入を増やすために今すぐ始められるAI資格をいくつか紹介しよう。
1. PMI Certified Professional in Managing AI(PMI-CPMAI)
この新しいPMP資格を取得すると、プロジェクトマネージャーやディレクターとしてAIを活用した構築やAIプロジェクトのリードができることを証明する、雇用主に認知された証明書を得られる。
今後2年以内に世界のAI関連支出は6000億ドルを超えると予測され、5社中4社がAIとビッグデータを最優先スキルとして位置づけている中、この資格を持つ人材への需要は非常に高い。
想定年収:AIプロジェクト責任者の場合、26万9000ドルから47万ドル(Glassdoor)
2. Google AI Professional Certificate
これもGoogleと提携してCourseraで提供されている最新の資格である。7つのコースで構成され、以下のような専門的ユースケースに向けた実践的なAI活用をカバーしている。
- 戦略と計画
- アプリ開発
- コミュニケーションとコンテンツライティングのためのAI
- リサーチと市場インサイトのためのAI
- データ分析のためのAI
想定年収:多様なユースケースをカバーしているため、シニアマーケティングマネージャー、ソフトウェア/アプリ開発者やエンジニア、GTM責任者、データアナリストなど、高収入のリモート職種に幅広く適している。
3. ISC2のBuilding AI Strategy Certificate
世界的に業界認知されているサイバーセキュリティ団体ISC2によるこの資格には、以下のようなコースが含まれている。
- AI Security: Managing Overconfidence
- The Evolving Cybersecurity Workforce
- Planning for Secure by Design AI
- AI for Cybersecurity
- Foundations of AI
- Aligning With Global AI Regulations
Building AI Strategy資格も他の資格と同様、100%オンラインで自分のペースで学習できる(ただし購入から60日以内に修了する必要がある)。サイバーセキュリティ分野で本格的にキャリアアップを目指すリーダーや、収入の最大化を狙う若手プロフェッショナルに最適だ。
想定年収:ここから目指す具体的な職種によって異なるが、例えばデータ・サイバーセキュリティマネージャーであれば年収最大16万7784ドル程度となり、キャリアを上げてシニアリーダーシップに就けばさらに高くなる可能性がある。例えば、情報セキュリティ担当VPの年収は約29万ドルである(Salary.com)。
これらの資格は、交渉力を高め、競争の激しい機会へのアクセスを広げるのに役立つ。
ピアソンのCTOであるデイブ・トリートは、先週のポッドキャストインタビューで私にこう語った。「最も重要なスキルは、学び続けることだ」



