地表に到達する日光量は、エアロゾル汚染の水準と雲の量が左右
同研究によると、地表に到達する日光量は主に2つの要因、すなわちエアロゾル汚染の水準と雲の量(雲量)に左右される。研究によれば、雲の不透明度と雲量の変化が、日射量増加全体の約80%を占める。一方、過去30年間にわたるエアロゾル汚染の減少が、残りの20%を占めている。
しかし、雲の不透明度や雲量を左右するエアロゾルの「間接的な」役割は決定的に重要であり、エアロゾル汚染の重要性は先述の20%という数字を超えて大きい。その理由は、エアロゾルが日射量に対して二重の影響を及ぼすためだ。
「エアロゾル直接効果」と「エアロゾル間接効果」
第1の影響は、エアロゾルが太陽放射を直接吸収・散乱させるもので、「エアロゾル直接効果」として知られている。この効果が大気の加熱と冷却に作用し、それが雲の性質を変化させる。
第2の影響は「エアロゾル間接効果」と呼ばれるもので、雲の反射率が低下してより多くの日光が透過するようになる現象だ。
これらに加え、地球温暖化による気温上昇と相まって雲ができにくくなったことも、欧州で地表に届く日射の増加に大きく寄与したと研究は述べている。
エアロゾル汚染の低下が雲量を低減、地球温暖化の影響がより表に
主任研究者でマラガ大学教授のホセ・アントニオ・ルイス=アリアスはインタビューで、エアロゾル汚染の低下は同地域で雲量を減らし、より多くの日光が届くことを意味すると語った。ルイス=アリアスはまた、エアロゾル汚染が少なくなるほど地球温暖化の影響がより表に出て、地表の気温がより高くなるとも付け加えた。
「私たちの大気は、より透明になりつつあります」と同氏は筆者に語った。「エアロゾルが減れば雲も減り、太陽放射はずっと容易に地表へ真っすぐ届くようになります」。


