モビリティ

2026.03.02 13:00

いよいよドバイで始まる空飛ぶタクシー Uber Air、2026年内を目指す商用サービスの全貌

2026年内にドバイで商用サービスとして始まる、UberとJobyのエアタクシーサービス「Uber Air」。Uberの主催によるプレスイベントがドバイで開催された

騒音レベルが従来のヘリコプターの100分の1程度にまで抑えられていることも特徴だ。筆者もUberのツアーに参加し、実際にJoby S1のデモフライトを目の当たりにした。離着陸時のプロペラ音やモーター音はそれなりに大きいものの、機体が上空に高く舞い上がった後は、ヘリコプターと比べて段違いに静かな滑空を実現していた。このレベルであれば、騒音によるトラブルを避けながら都市部の空を飛び回ることができると思う。

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モーター、バッテリー、アクチュエーターそしてパイロットが操縦桿やペダルを動かした操作を電気信号に換えて、コンピュータ経由で制御を行う「デジタル・フライ・バイ・ワイヤ」システムに至るまで、ほぼすべてのコンポーネントを自社で開発することにより、航空機としての高い安全性と静粛性を両立させている。

Uberアプリが空と陸の交通インフラを結ぶ

Jobyのチーフ・プロダクト・オフィサーであるエリック・アリソン氏は、Uber Airによるサービスの独自性を次のように説明する。

「私たちはElevate OSと呼ぶ、独自の運用プラットフォームを構築しました。フライトの予約管理、パイロットのスケジューリングなども含めて、Uberが提供するサービスにつなぎ込み、シームレスな体験を提供します」

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Uberのシミュレーションによれば、ドバイの観光名所である「ドバイ・マリーナ」から、ドバイ国際空港までの約30kmの移動が、空路であればわずか11分にまで短縮できるという。この圧倒的な時間短縮は多忙を極めるビジネスパーソン、あるいは旅路を急ぐトラベラーにとって大きなメリットになる。

もちろん、空飛ぶタクシーは所構わず離着陸できるわけではない。ヘリコプターがヘリポートを必要とするように、eVTOLにも「バーティポート」と呼ばれる離着陸場が必要だ。Uber Airではサービスインの当初、先述したドバイ国際空港とドバイ・マリーナを含むドバイ全域の中に4つのバーティポートを設置し、それぞれに充電や機体のメンテナンスを行う設備も設ける。

Uberの陸上交通を使ってバーティポートまで移動し、エアタクシーに乗車する
Uberの陸上交通を使ってバーティポートまで移動し、エアタクシーに乗車する

さらにUber Airが画期的な点は、ドバイではライドシェアの形式で展開する自動車による「陸のタクシーサービス」を接続して、ユーザーの出発地から目的地までの経路を結ぶシームレスな体験がつくれることだ。

ユーザーはUberアプリから「Uber Air」を選択するだけでよい。アプリ上では、地上交通と空のインフラによる移動がひとつの旅程として統合され、シームレスな体験として提供される。

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編集=安井克至

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