モビリティ

2026.03.02 13:00

いよいよドバイで始まる空飛ぶタクシー Uber Air、2026年内を目指す商用サービスの全貌

2026年内にドバイで商用サービスとして始まる、UberとJobyのエアタクシーサービス「Uber Air」。Uberの主催によるプレスイベントがドバイで開催された

Jobyによる空飛ぶタクシーの開発をトヨタの技術が支える

Uber Airは私たちの移動手段を広げるだけでなく、移動の概念を根底から覆し、ビジネスパーソンのライフスタイルに劇的な変化をもたらそうとしている。

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現代の都市生活において、時間は最も希少な資源のひとつだ。カンサル氏は、多くの人々が日々の通勤・通学のような「ありふれた移動」のために時間を割いていることを問題視する。

「私たちは日常生活の中で、通勤時に発生する交通渋滞のような無駄な時間を、毎年93時間も浪費していると言われています。この状況を打開するためには、道路を拡張したり増設するだけでは不十分です。都市を移動するための交通手段そのものを変えなければなりません」

Uberは、根本的な解決策として提案する「空路の活用」をどのように実現しようとしているのだろうか。

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Joby Aviationが開発するeVTOL(電動垂直離着陸機)「Joby S1」。最高速度320km/hで滑空できる
Joby Aviationが開発するeVTOL(電動垂直離着陸機)「Joby S1」。最高速度320km/hで滑空できる

Uber Airのサービスを支える両翼は、Uberによるソフトウェアをベースとするテクノロジーと、Jobyが開発するハードウェアであるeVTOL(電動垂直離着陸機)だ。

Jobyは米国のカリフォルニア州に拠点を置く先進航空モビリティ(Advanced Air Mobility:AAM)のリーディングカンパニーだ。同社の最大の特徴は、部品の設計から製造、そして機体を制御するソフトウェアの開発までを自社で一貫して行う「垂直統合モデル」を確立しているところにある。

ものづくり企業としてのJobyの成長を支えてきたのは、同社の筆頭株主であり、戦略的パートナーでもあるトヨタ自動車だ。

アリソン氏によれば、トヨタの従業員がJobyの工場でいっしょに働き、トヨタの生産方式を随所に導入してきたことで、旅客用の航空機に求められる高いグレードの機体を量産する道が拓けたという。Jobyが得意とする航空宇宙技術と、日本の自動車産業におけるトップクラスの知見が融合したからこそ、Uber Airに採用される「Joby S1」という新しいモビリティが生まれた。

機体性能に目を向けると、6つのチルトプロペラを備えた全電動機は最高速度時速320kmに達し、1回の充電で160kmの飛行距離を実現する。

万一の事態に備えて、計6基のプロペラを搭載する。ブラシレスモーターに大型の羽根の採用など静音設計にこだわり尽くした
万一の事態に備えて、計6基のプロペラを搭載する。ブラシレスモーターに大型の羽根の採用など静音設計にこだわり尽くした
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編集=安井克至

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