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2026.03.01 08:00

原油タンカーがホルムズ海峡を迂回 米のイラン攻撃受け

ホルムズ海峡を航行する大型原油タンカー(Getty Images)

ホルムズ海峡を航行する大型原油タンカー(Getty Images)

米国とイスラエルが2月28日にイランを攻撃したことを受け、原油タンカーがホルムズ海峡を迂回(うかい)し始めている。米ブルームバーグ通信が報じた。同海峡は中東の戦略的海運路であり、原油輸送の要衝となっている。

英海事当局は同日、ホルムズ海峡の封鎖に関する複数の報告が寄せられており、「重大な軍事活動」を認識しているが、同海峡が実際に封鎖されたかどうかは確認できないとした。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは、英石油大手シェルが利用する複数の超大型タンカーを含む「数十隻」の船舶がホルムズ海峡を避け、進路を変更したと伝えた。ホルムズ海峡の様子を監視していたブルームバーグ通信のハビエル・ブラス記者によると、警戒のために同海峡で引き返した原油タンカーがある一方で、28日時点では同海峡の横断を続ける小型タンカーやばら積み貨物船もあったという。

英ロイター通信は、原油供給配分への懸念から、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国から成る「OPECプラス」は3月1日に会合を開き、原油生産量を日量13万7000バレルから41万1000バレルに引き上げることを検討する可能性があると報じた。

ホルムズ海峡経由の原油輸送は、2019年のタンカー攻撃や船舶拿捕など、イランを巡る緊張が高まった時期にはこれまでにも中断されてきた。

ホルムズ海峡は、ペルシャ湾、オマーン湾、アラビア海を経由する航路を結ぶ、世界で最も戦略的な原油輸送の要衝の1つとされている。米エネルギー情報局(EIA)によると、世界の石油消費量の20%に当たる日量2090万バレルが毎日同海峡を通過している。ホルムズ海峡は、北米、欧州、アジアへの石油・天然ガスの輸送路として重要な役割を担っているが、同海峡が封鎖された場合の長期的な影響については現時点では判断が難しい。EIAは「ホルムズ海峡を通じて大量の原油が輸送されており、同海峡が封鎖された場合に原油を搬出する代替手段はほとんど存在しない」と説明している。

forbes.com 原文) 

翻訳・編集=安藤清香

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