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2026.03.01 07:00

米国とイスラエルがイランを攻撃、トランプ米大統領が発表

Az Jackson / Getty Images

イランの最高指導者は生存しているのか?

イランのアラグチ外相は、NBC Newsのインタビューで、同国最高指導者アリ・ハメネイ師は「私が知る限り」生存していると述べた。この発言は、匿名のイスラエル筋がチャンネル12に対し、ハメネイ師が攻撃で死亡したと語ったとする報道を否定するものだ。ニューヨーク・タイムズが入手した衛星画像は、テヘランにある同師の関連施設が破壊されたことを示しているが、所在は不明だ。ロイターは、ハメネイ師が現地時間2月28日に演説を行う見通しだと伝えた。

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イラン攻撃に至った背景

今回の攻撃は、イランとイスラエルの対立が数カ月にわたり激化し、米国が次第に巻き込まれていった末に起きた。米国当局者は、イランの核開発計画が外交的な許容範囲を超えて進展したと警告していた。イスラエルとイランは2025年6月に攻撃の応酬を行い、米国がイランの核関連施設を攻撃した後、カタールとともに数カ月に及ぶ停戦を仲介したことで一連の攻撃は終息した。緊張は2025年末、イラン経済が崩壊し、全国的な抗議運動が国家による暴力的な取り締まりに直面したことで再燃した。数十年にわたり地政学上のライバルである米国とイランの敵対関係は、核開発計画をめぐる対立の中で近年さらに強まっている。

米共和党関係者によるイラン攻撃への反応

トランプの批判者として知られるトーマス・マッシー下院議員は戦争に反対だとし、トランプがよく使うスローガンに触れて「これは『アメリカ・ファースト』ではない」と述べた

一方、リンジー・グラム上院議員など他の共和党議員はトランプ支持に回った。グラムはXに「この作戦は成功すると確信している。長く苦しんできたイラン国民の解放は目前だ」と書いた。上院多数党院内総務のジョン・チューン上院議員は、トランプがイランに対して行動を起こしたことを称賛。イランの「執拗な核への野心、拡大する弾道ミサイルの保有、地域のテロ組織への揺るぎない支援」が米国への脅威だとXに投稿した

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民主党指導者の発言

マーク・ケリー上院議員(元米海軍大佐)を含む有力な民主党議員の一部は、イランへの攻撃を非難した。ケリーは、トランプが計画なしに攻撃を開始したと考えているという。「35年前の砂漠の嵐作戦で最初の戦闘任務に就いたとき、私は任務と最終目標を理解していた。議会もアメリカ国民も同様だ。それがこの国にふさわしい最低限のリーダーシップだが、ドナルド・トランプは再びそれに失敗した」と述べた

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員は、米国を戦争に引きずり込むことは破滅的になり得ると非難。「暴力は暴力を生む。イラクで、アフガニスタンで学んだ教訓を、今またイランで学ぼうとしている。爆弾がこの地域に永続的な民主主義を築いたことはなく、今回も例外ではない」と記した

チャック・シューマー院内総務は、トランプ政権は軍事行動について議会に説明を行う必要があると指摘。「イランにいかなる核兵器の保有も許してはならないが、アメリカ国民は、国内に多くの問題を抱える中で、中東での終わりのない、犠牲の大きい別の戦争を望んではいない」と投稿した

中道派でトランプに同調することの多いジョン・フェッターマン上院議員は、大統領は「地域の真の平和を実現するために正しく必要なことを行う意志がある」と述べた

OPEC+が石油供給を増やす可能性

ロイター通信によると、石油を生産する強力な国家同盟であるOPEC+は3月1日に会合を開く予定としている。供給寸断への懸念から、石油生産量を日量41万1000バレルに増やすことを検討する可能性があるという。当初は日量13万7000バレルの増産を計画していた。

中東全域でフライトが欠航

アルジャジーラによれば、中東の少なくとも8カ国が2月28日、領空を閉鎖した。カタール航空は同日早朝、全便を一時的に運休すると発表し、エミレーツ航空はドバイ発着便が欠航になったとした。FlightAwareによると、ドバイ発着は約350便、アブダビとバーレーン発着は合計で約150便が欠航となっている(米国時間午前10時時点)。

米国の同盟国はどう対応しているのか

BBCによると、英国のキア・スターマー首相は、中東で自国と同盟国を守るため「きょうは空に航空機を飛ばしている」と述べ、演説で「さらなるエスカレーションを防ぎ、外交プロセスへ戻ることが極めて重要だ」と語ったという。

カナダは攻撃に参加していないが、マーク・カーニー首相は米国の取り組みを支持すると述べた。カーニーは「カナダの立場は明確であり続ける。イラン・イスラム共和国は中東全域における不安定化とテロの主要な源であり、世界でも最悪クラスの人権状況を抱え、核兵器を取得または開発することを決して許してはならない」と語った。

欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエンは、攻撃は「大いに懸念される」とし、月曜日に安全保障当局者の会合を開くと発表した。

ロシアは、攻撃を「事前に計画された」「挑発のない」ものだと呼び、国営TASS通信への声明で「国際法の基本原則と規範に違反する」と付け加えた。

forbes.com 原文

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