居心地良く感じられる場所の条件とは何だろうか? それには意外と小さなことが重要だ。例えば、地元の人がお気に入りのパン屋を教えてくれたり、タクシー運転手が裏情報をくれたり、長い旅の後にホテル従業員が心地よく迎えてくれたりするように。そして、それはかつてないほど重要になっている。宿泊予約サイト世界最大手、ブッキングドットコムの調査によると、旅行者の45%が行き先を選ぶ際に「現地の人々の親切さ」を重視すると回答した。
この考え方は世界中の旅行者から寄せられた3億7000万件以上の評価を基に選出される、同社の第14回「旅行者評価大賞」の核心を成している。受賞宿泊施設数が最も多かった国はイタリアで、9年連続で1位。フランス、スペイン、ドイツ、英国がこれに続いた。米国は7位だった。躍進が著しかったのは前年比68%増のブルガリアで、次いで韓国(同46%増)、中国(同39%増)、日本(同29%増)、ノルウェー(同19%増)の上昇が目立った。
これと並行して、ブッキングドットコムは「世界で最も歓迎される場所」を格付けした。「歓迎される」目的地とは、多くの旅行者が際立ったもてなしを報告する場所だ。ブッキングドットコムのジェームズ・ウォーターズ最高事業責任者(CBO)は、「宿泊客のために通常の範囲を超えて尽力する温かいホテルから『地元の人だけが知る』情報を共有してくれる熟練のタクシー運転手まで、こうした心のこもった歓迎が旅を特別なものにする」と説明した。
ランキングの評価方法
2026年版のランキングは、世界221の国と地域にわたる181万件の宿泊施設を対象としている。賞を獲得するには、宿泊施設は2025年11月30日時点でブッキングドットコム上の平均レビュースコアが10点満点中8.0以上でなければならなかった。
ランキングの作成に当たっては、その都市内の対象となる宿泊施設の数に対し、2026年に上述の旅行者評価大賞を受賞した宿泊施設が何件あるかを基に各都市を格付けした。受賞地には平均以上の受賞施設数(都市や地域ごとに200件以上の受賞実績)が必要で、地理的な広がりも考慮して選定された。
世界で最も歓迎される都市
2026年版「世界で最も歓迎される都市」ランキングの首位に輝いたのは、イタリアのモンテプルチャノだ。ローマ・フィウミチノ空港から北へ数時間のトスカナ地方に位置する丘の上の町だ。ブッキングドットコムは、モンテプルチャノを「中世の建築様式、天下一品のワイン、そして広大なブドウ畑の眺望が時代を超えた魅力を醸し出す、丘の上の宝石」と評した。
街を体感する最良の方法は、実際に歩いてみることだ。狭い石畳の路地を通ってグランデ広場へ向かい、壮大な景色を一望し、トスカナ地方産のパスタ「ピチ」をはじめとする地元の名物料理を主役にした長い食事に腰を落ち着けよう。地元ならではの体験を求めるなら、この町の友好的な在来種の豚、チンタセネゼ豚との触れ合いがおすすめだ。歴史が染み込んだ建物での滞在をお求めなら、ビラチコリナに泊まろう。かつては貴族の別荘だったこの場所は、古き良き時代の細部まで再現された雰囲気ある宿泊施設へと生まれ変わった。
世界で最も歓迎される都市ランキングの2位は、台湾の馬公だ。ブッキングドットコムによると、馬公は「歴史的な背景、活気ある市場、海岸の景色が見事に調和した港町」だ。玄武岩の崖や砂浜の入り江といったドラマチックな景観が広がり、数百年の歴史を持つ寺院を探索でき、夜の市場では牡蠣のオムレツや焼きイカを軽食として味わうことができる。



