トランプ・メディア&テクノロジー・グループは米国時間2月27日、評価額60億ドル(約9360億円。1ドル=156円換算)でのTAEテクノロジーズとの合併が完了した後、同社が所有するトゥルース・ソーシャルを分社化し、独立した上場企業とする可能性があると発表した。
トランプ・メディアは声明で、核融合エネルギー企業のTAEテクノロジーズとの合併に続くトゥルース・ソーシャルのスピンオフについて、「継続的な協議」を行っていると明らかにした。
トランプ・メディアによれば、その後トゥルース・ソーシャルは特別買収目的会社のテキサス・ベンチャーズIIIと合併する見通しである。同社は、TAEテクノロジーズとの合併が完了する前に、分社化された企業の株式を株主に分配するとしている。
この発表を受け、米東部時間午前11時25分時点でトランプ・メディアの株価は0.5%安の約10.90ドルとなり、過去最安値の9.84ドル付近で取引されている。
トランプ・メディアは2025年12月、60億ドル(約9360億円)の評価額でTAEテクノロジーズと合併すると発表した。合併完了後、同社は50メガワットの発電が可能な「世界初かつ実用規模の核融合発電所」を建設するとしている。
ドナルド・トランプ大統領が所有するトランプ・メディアは2021年3月、デジタル・ワールド・アクイジションとの逆さ合併を通じて上場した。トランプの大統領選挙運動期間中や同社の業績発表にあわせてトランプ・メディアの株価はしばしば大きく変動した。その後、同社は暗号資産分野にも事業を拡大し、2025年には金融サービスブランド「Truth.Fi」を立ち上げると発表した。同年10月には、Crypto.comとの提携により、政治選挙やインフレ率の変動などの出来事に賭けることができる予測市場事業に参入する計画も明らかにしている。
フォーブスの推計によれば、トランプの推定資産額は63億ドル(約9828億円)で、世界で655番目の富豪とされる。彼はトランプ・メディア株の約52%を保有しており、その持ち株数は1億1470万株以上にのぼる。27日の株価を基準にすると、その価値は約12億ドル(約1872億円)に相当する。トランプは自身の持ち分を息子のドナルド・トランプ・ジュニアが管理する撤回可能信託に移しているが、唯一の拠出者かつ受益者という立場は維持している。



