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2026.02.28 07:00

ワーナー買収撤退のネットフリックス株が急騰、勝者のパラマウント株も上昇

Beata Zawrzel/NurPhoto via Getty Images)

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ネットフリックスの株価は、米国時間2月27日に急伸した。これは、数カ月間にわたったワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収をめぐる激しい入札合戦から、同社が撤退したことを受けたものだ。ワーナーから「より優れたオファー」を提示したと評価されたパラマウント・スカイダンスの株価も上昇した。

ネットフリックスの株価は27日の取引開始直後に9%高の約92ドルとなった。パラマウントの株価も同様に4%上昇し、約12ドルの値をつけた。

過剰な支払いを懸念していた投資家が安堵、ネットフリックスの株価上昇

ブルームバーグによれば、ネットフリックスの投資家は、同社が入札合戦から撤退する決定を下したことに安堵している。投資家は、もし買収を続行すれば、ワーナーの映画スタジオおよびストリーミング事業に対して過大な支払いを強いられるのではないかと懸念していた。

ネットフリックスは830億ドル(約12.9兆円。1ドル=156円換算)の提示額で入札を主導していたが、この入札合戦は同社の株価にとって重荷となっていた。同社株は過去6カ月で31%超下落しており、最初にこの取引が発表されて以降では約23%下落している。

入札合戦から撤退することで、ネットフリックスは28億ドル(約4368億円)の違約金も受け取ることになる。この違約金はパラマウントが支払う。

この入札合戦は、パラマウントの株価にも重しとなっており、2025年10月初旬以降で40%超下落している。

自社をめぐる入札合戦が終結したことを受け、ワーナーの株価は27日の取引序盤で約2%安の28.20ドルとなった。ワーナーがネットフリックスの買収提案よりも優れていると評価したパラマウント案は、映画スタジオ、ストリーミング・プラットフォーム、ケーブルテレビなど事業全体を対象に1株あたり31ドルを提示しており、ワーナーの企業価値は1110億ドル(約17.3兆円)と評価された。

ネットフリックス、「この取引はもはや財務的に魅力的ではない」

提示額を引き上げないという決定を発表するにあたり、ネットフリックスは自社の財務規律を強調し、「パラマウント・スカイダンスの最新の提案に並ぶために必要な価格では、この取引はもはや財務的に魅力的ではない」と述べた。さらに声明では「この取引は常に、適切な価格であれば『あると嬉しい』ものであり、いかなる価格でも『絶対に必要』なものではなかった」と付け加えた。

今後は質の高い作品へ約3.1兆円を投資、自社株買いプログラムも再開

ワーナーの買収が計画から外れたことで、ネットフリックスは「約200億ドル(約3.1兆円)を質の高い映画やシリーズ作品に投資し、エンターテインメントの提供を拡大する」としている。また、同社は自社株買いプログラムを再開することも発表した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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