2026.02.27 23:46

旅先で現地製の土産を見つける最良の方法

stock.adobe.com

stock.adobe.com

土産選びは、多くの旅行者にとって旅の醍醐味である。理想の記念品を探し求めるワクワク感だけでなく、購入にまつわる物語が忘れられない思い出を生み出すことも多い。現地製の土産は、旅のストーリーにいっそうの「本物感」を与える。加えて、輸入品より深い形で地域経済を支えられるという利点もある。

旅行から土産を持ち帰る人は多い。さらに、土産や贈り物が「現地製であること」を重要視する旅行者も少なくない。旅行中、現地生産の商品を重視する消費者は各地にいる。日本には、旅先ならではの食品を友人や家族のために持ち帰る「おみやげ」という、より具体的な言葉さえある。

現地製の土産を見つけるための一般的なコツ

現地生産の土産の需要が高まるなか、世界各地の多くの店は自社の商品が現地製であることを遠慮なく打ち出している。だが一方で、販売のためにそのような主張をする売り手も少なくない。筆者はモロッコやトルコの無数のバザールで、売り手が「現地製だ」と言い張る場面に何度も出くわした。商品のラベルが、その主張と食い違っていることさえあった。

見つけた品が現地製かどうかを見極める最も簡単な方法の1つは、作られている現場を実際に見ること、あるいは店内で制作が進行しているかを確かめることだ。パリをはじめとするヨーロッパの首都では、路上の売り手が自分の絵を並べ、次の作品を制作している光景も珍しくない。モロッコでは、アルガンオイル店の店先で女性たちが樹の実の核をすり潰してペーストにし、ゆっくりと油を抽出する様子を見たことがある。エジプトでは、店の前の柱廊に大勢の男性が座り、店内で販売が続く間も黙々と新しい像を彫り続けるアートショップに行ったことがある。

別の店では、生産者に関する詳しい情報を提示し、さらに詳しく知るためのウェブサイトへのリンクを示していることもある。ジンバブエのパーム・リバー・ホテルでは、近隣の村の女性たちが現金収入を得るために編んだ、カバのぬいぐるみや地元の動物たちが入った籠に偶然出会った。そこにはFacebookページへのリンクもあり、豊富な写真が掲載されていた。

多くの国では、とりわけ自国内で作られた商品の原産地表示について、主張の仕方を規制している。カナダでは、「カナダ製」として広告・販売できる表示内容に政府が制限を設けている。欧州連合(EU)やオーストラリア、ニュージーランドにも、それぞれの国で生産された商品を守るための同様に厳格な法律があることで知られる。

食品は「現地の土産」を探す人に根強い人気がある一方、海外で購入する際には持ち帰り時の輸入規制が悩ましい。一般的に、動物性食品や生の果物・野菜はほぼ常に禁止される。対して、香辛料、ナッツ、はちみつ、ジャム、保存食などの商業的に製造された包装食品は問題ないことが多い。ただし食品を持ち帰る場合は、税関で申告すべきである。

ワインや蒸留酒も人気の土産であり、多くの国ではこれらの表示に関する規制が整っているため、現地産の商品を手にしている可能性は高い。ただし、免税で持ち込めるアルコール量には上限がある場合がある。持ち帰れないという意味ではないが、上限を超える場合は申告し、該当する関税や税金を支払う必要がある。

アラスカの現地製土産

アラスカには、現地製品を示す識別表示が2種類ある。州外からの旅行者にも地元住民にも向けられたものだ。「Alaska Grown」のロゴは、現地で育てられた農産物やその他の食品に付され、原材料の大半がアラスカで調達されたか、あるいは現地で生産されたことを示す。クマと子グマをあしらった「Alaska Made」ロゴは、手工芸品などの非食品に付され、構成要素の少なくとも51%が現地で生産されたものであることを示す。

「Alaska Native Made」と表示された商品は、連邦政府が承認する部族のメンバーが制作しなければならない(ただし非先住民が販売することは可能)。また、セイウチの象牙やクジラの骨を含む品は、アラスカ先住民によって生産されたことが確認された場合にのみ販売できる。

ハワイの現地製土産

ハワイには、現地製品に関する同様の認証制度はない。しかし、ハワイ・コンベンション&ビジターズ・ビューローは、旅行者に対し地元のファーマーズマーケットや、地元色豊かな地域を訪れてみるよう勧めている。多くのファーマーズマーケットでは、出店者が販売する食品や手工芸品の生産者その人であることも多い。観光・宿泊業の従事者は、どの品が現地製かに通じていることが多く、良い情報源になり得る。

エクアドルの現地製土産

エクアドルでは、国内で売られる土産が現地生産であることを義務づけてはいない。だが実際には、現地製でない品を探すほうが難しい。とりわけ観光客の多いガラパゴス諸島では、通常は海外で作られるような土産(マグネットやぬいぐるみなど)でさえ、現地で生産されている。ガラパゴスでなければ、少なくともエクアドル国内で作られているのだ。

個別の店のなかには、地元からのみ仕入れる方針を維持しているところもある。例えば、現地の探検船National Geographic Islander IIの船内ブティックは、仕入れ先がすべて現地ベンダーである。

ワシントン州の現地製土産

ワシントン州は農業の一大拠点であり、ワインからサクランボ、上質な太平洋産シーフードまで幅広く生産している。シアトルのパイク・プレイス・マーケットは、観光客向けの場所だと見なされることもあるが、実際には、区画を借りる農家が自ら生産した農産物や花を販売すること、そしてそれらがワシントン州内で栽培されたものであることを義務づけている。ワシントン州は、Chukar CherriesやKrusteazのベーキングミックス、Almond Rocaキャンディのように、いまでは世界中に流通する加工食品の発祥地でもある。

シアトルには、「Made in Washington」製品に特化した店(その名もそのままの店すらある)も多い。また、サリッシュ・ロッジやトゥラリップ・カジノ、あるいは地域各地の独立系ブティックやショップでは、地元の先住民アーティストが制作した品も知られている。

ニュージーランドの現地製土産

ニュージーランドもまた、商品が国内製造かどうかの表示主張を明確に規制している国だ。とりわけ規制が厳しい商品の1つがマヌカハニーで、規定により、認証ラベル、「packed in New Zealand」ラベル、UMFの品質マークが付く。さらにニュージーランドでは、国内で販売されるマヌカハニーは、販売前に科学的検査と等級付けを受けなければならない。ただし注意したいのは、ニュージーランドからの帰路でタヒチに立ち寄る場合だ。仏領ポリネシアは、地域の個体群を保護するため、はちみつおよびミツバチ関連製品の輸入を全面的に禁止している。

オーストラリアの現地製土産

オーストラリアは、現地製の土産が輸入品と並べて販売されているのを目にした目的地の1つだが、オーストラリア製の商品には、緑と金の「Australian Made」のカンガルーロゴが明確に付されている。両方の選択肢を置く店も少なくない(オーストラリアは賃金水準が高いため、現地製は通常価格も高い)。そのため、カンガルーやコアラのぬいぐるみが本当にオーストラリア製か確かめたいなら、そのロゴを見落とさないことが重要である。

オーストラリアで特に印象的だったのは、空港のショップで現地製品をいくつも見つけたことだ。空港の店は一般に、現地製品の品揃えが最良とは言い難い場所として知られているにもかかわらず、である。

現地製土産に関する結論

旅先との最も深い結びつきを得るために、旅行中の買い物を完全に現地製の土産で揃えたいと思うことは多い(地域経済を多層的に支えることにもつながる)。しかし同時に、経済的な恩恵は通常、どのような形であれ歓迎されることも思い出す価値がある。棚からあなたに語りかけてくるように感じた商品が現地製でないのなら、代替品が見つかるかどうかを過度に気にしないほうがよい場合もある。訪問者の支出は、現地の手工芸品であれ、地球の反対側から輸入されたTシャツであれ、観光経済を押し上げ、雇用を支えることにつながる。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事