働き方

2026.02.27 22:03

在宅勤務でも評価される人が実践している「見える化」の技術

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オフィスにいない(リモートで働く)とき、どうすれば自分の価値を保てますか?

金融サービスのコンサルタント

これは実は2つの問いが1つになっている。というのも、オフィス勤務でも存在感が薄れて重要性を失うことは起こり得るからだ。考えるべきは次の2点である。1)価値を保つこと。2)自分がどれほど価値のある存在かを周囲に認識してもらうために、可視性を保つこと。

いまの雇用市場で「価値」が決定的に重要な理由

いまの雇用市場は不確実で競争が激しい。かつては一生安泰とされた公的部門の仕事でさえ安全ではない。価値を保つとは、雇用主にとってあなたが必要な存在であることを意味する。そうなれば、交渉力が増し、昇進機会が広がり、全体として雇用の安定性も高まる。

欠かせない存在になる

自社で高く評価されるスキルを持つこと(多くの場合、AIに関する専門性と経験を積むことを意味する)。経営層が重視している顧客やプロジェクトに取り組むこと。確信が持てないなら、上司に確認するとよい。上司の評価が上がるように動けば、上司はあなたを手元に置くことを優先する。

見える場所にいる

デスクに向かう仕事だと忘れがちだが、最終的に採用を決めるのも、プロジェクトにゴーサインを出すのも、賞与・昇給・昇進を決めるのも人である。表計算の巧みさや財務のパターン認識といった強みは価値があるが、誰もそれを知らなければ見過ごされることがある。社内でネットワークを広げることで、会社にとっての自分の価値を高めよう。あなたのことを知る人、あなたの仕事の恩恵を受ける人、あなたの取り組みに関心を持つ人が増えるほど、その人たちにとって、ひいては会社にとってあなたの重要性は増す。

好かれる

仕事に費やす時間は長い。だから多くの人は、一緒に働く相手を心地よく感じたいし、好かれている人は周囲から残ってほしいと思われる。経営コンサルティングの採用プロセスには、空港テスト(つまり「この人と空港で足止めされても一緒にいたいか?」)として知られる、好感度を測る面接パートすらある。趣味、家族の近況、旅行の予定など、個人的なレベルで相手を知ることが大切だ。

リモートワークで可視性を保つ方法

欠かせない存在になり、見える場所にいて、好かれることは、フルタイムで出社していても難しい。リモートワークでは、距離のある状態でそれらを実現しなければならないという追加のハードルがある。

オンラインでの定期的なコミュニケーションを維持する

メール、電話、ビデオ通話でも、強い関係を築き、他者に貢献し、自分の仕事を示すことはできる。ただし、その働きかけを優先事項として扱う必要がある。上司から定期報告を求められていなくても、定期的に報告しよう。プロジェクトの進捗、主要な成果、新しいアイデアなどだ。Zoomで同僚を朝食や昼食、コーヒーブレイクに誘うのもよい。少なくとも、定例の業務会議があるなら、そこに少し社交的なつながりの時間を組み込む。

必要なら移動してでも「対面の時間」を確保する

対面で会うことは、オンラインでのコミュニケーションとは異なる。可能であれば、数カ月に一度程度は自社オフィスでの対面の時間を計画に入れたい。コンサルタントで顧客が移動費を負担してくれない場合は、マーケティング費用と考え、当該プロジェクトの窓口だけでなく、より多くの意思決定者に会えるよう旅程を組むとよい。社員で自腹の移動費をどうしても受け入れがたいなら、月曜か金曜に訪問日を設定し、週末は楽しみに使い、ブリージャー(仕事とレジャーを組み合わせる旅)だと捉える手もある。

社外での可視性を高める

競合他社からソートリーダーとして知られるようになれば、所属企業もあなたに注目する。採用イベントでは人事に、カンファレンスではマーケティングにボランティアとして協力するのもよい。母校で講演する(キャリアサービス、同窓会組織、以前の専攻先に確認するとよい)。業界の年次カンファレンスでパネルに応募したり、分科会で登壇したりするのも手だ。会社の本社から遠い場所で暮らし働いているなら、自分がいる場所で可視性を高める取り組みに集中できる。

注意すべき警告サイン

この金融サービスのコンサルタントが、自身の価値と可視性を保つことに先回りして取り組もうとしている点は評価に値する。自分のキャリアで価値と可視性を優先事項として考えたことがないなら、いま始めるべきだ。次の3つの警告サインが見えたら、取り組みを強化しよう。

プロジェクトが後回しにされている

チーム会議で上司があなたを飛ばしたり、最新の進捗報告に誰も関心を示さなかったりするなら、あなたの貢献が見過ごされている、あるいは小さく扱われているサインだ。リソースが必要なのに要請が却下されたり、さらに悪いことに、以前はあったリソースが他へ付け替えられたり再配分されたりしているなら、あなたの仕事は優先順位のリストで下がっている。社内メモやプレスリリースで経営層が、あなたが担当していない製品や、あなたがカバーしていない地域を強調しているのを見かけたなら、あなたの仕事の重要性が薄れている可能性がある。

相手の反応が遅い、または返ってこない

他者から情報や助けが必要なのに、返答が遅い、あるいはまったく来ない場合、上司や同僚はあなたと仕事をすることより別のことを優先している。自分のコミュニケーションをより明確にする必要があるのかもしれない(例えば、明確な依頼内容と期限を入れる)。より役に立ち反応も速い人がほかにいて、そのためにネットワークを広げる必要があるのかもしれない。しかし、相手があなたを後回しにしていることを意味するなら問題である。

会社へのインパクトを説明できない

チームが縮小して人員削減が必要だとして上司に呼ばれたとき、あなたは「自分を残すべき理由」をどう説得するだろうか。リクルーターから電話があり、主要な成果について聞かれたとき、直近1年の具体例を挙げられるだろうか。友人が憧れの企業に入社し、あなたのことを推薦してもらいたいとき、友人に何と言ってもらうべきだろうか。こうした問いのどれにも、すぐに、前向きに答えられないなら、あなたの価値は薄れつつあり、おそらく可視性も同時に低下している。

forbes.com 原文

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