働き方

2026.03.04 07:15

UIJターンを希望しない理由ワースト3、2027卒が都会に残る利便性と人間関係

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地方で働くことへの関心が、じわじわと高まっている。テレワークの普及や物価高を背景に、都市部を離れる選択肢はかつてより現実味を帯びてきた。では実際に就職活動を控えた学生たちは、働く場所をどう考えているのだろうか。

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就職・転職情報を手掛ける学情が2027年3月卒業予定の大学生・大学院生141人を対象に、都市部から地方へ移住して働く「UIJターン」への意向を調査した。結果は希望する44.7%・希望しない55.3%と、ほぼ真っ二つに分かれた。

地方を選ぶ理由と都会を選ぶ理由を掘り下げると、まったく異なる価値観の断層が浮かび上がった。

地方希望者の6割が出身地を選ぶ理由

UIJターンを希望する理由(複数回答)のトップは、「地方のほうが経済的に楽で暮らしやすいから」で50.8%。過半数が経済的な動機をあげた。歴史的な物価高が続く中、生活コストの低さが地方就職を現実的な選択肢として押し上げている。

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続いて「家族のそばで暮らしたいから」が36.5%、「仕事とプライベートを両立させたいから」が31.7%。「地元の風土が好きだから」と「通勤が楽だから」がともに28.6%で並んだ。経済合理性だけでなく、ゆとりある生活や人とのつながりを地方に求めるかたちだ。

希望する勤務地(複数回答)では、出身の都道府県が61.9%で最多。出身の都道府県に近い都市部が47.6%、大都市へのアクセスが良い地域が28.6%と続く。UIJターンを希望すると言っても、まったく知らない土地への移住ではなく、地元回帰という色合いが強い。移住支援が手厚い地域を選ぶ人は17.5%にとどまり、支援策の訴求にはまだ伸びしろがありそうだ。

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文=池田美樹

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