米国時間2月26日、時価総額で世界最大の企業であるエヌビディアの株価は、直近四半期で過去最高の利益と売上高を計上したにもかかわらず下落し、AIバブルへの懸念が根強いことが示された。
エヌビディア株は26日午後の時点で4.5%安の約186.75ドルをつけ、今年最大の日中下落率を記録した。
エヌビディアは25日、四半期売上高が681億ドル(約10.6兆円。1ドル=156円換算)、EPS(1株あたりの純利益)が1.62ドルになったと発表した。これはファクトセットがまとめた市場予想の661億ドル(約10.3兆円)、1.54ドルをそれぞれ上回る内容だった。また、データセンター事業の売上高は過去最高となる前年同期比75%増の623億ドル(約9.7兆円)に拡大した。
同社はまた、今四半期の売上高が780億ドル(約12.2兆円)になるとの見通しを示しており、これも市場予想の726億ドル(約11.3兆円)を大きく上回っている。
好決算発表後の株価下落は市場関係者にとって意外な結果であった。モルガン・スタンレーのアナリストは、エヌビディアの決算は「(半導体)業界史上、最大かつ、最もきれいな上振れとガイダンスの引き上げ」だったと述べた。一方、HSBCは、同社の決算は強い内容ではあったが、投資家にとって「新たな物語性に欠けていた」可能性があると指摘した。
また、JPモルガンのアナリストは、「この株価の反応は投資家がより多くのものを求めていたことを示唆している」と記したほか、エヌビディアのデータセンター事業の成長をめぐる「継続する不確実性」が株価下落に関連している可能性を示した。
26日の株価下落を受け、エヌビディア株の約3%を保有するジェンスン・フアンCEOの推定資産額は70億ドル(約1.1兆円)減の1626億ドル(約25.4兆円)となった。フォーブスの『リアルタイム・ビリオネア・リスト』によると、フアンは世界で8番目の富豪であり、推定資産1492億ドル(約23.3兆円)のアマンシオ・オルテガと、1732億ドル(約27兆円)のベルナール・アルノーとの間に位置している。



