リーダーシップ

2026.02.27 16:30

金メダリスト、アイリーン・グーが示す「新時代のリーダー像」

OSCAR GONZALEZ FUENTES / Shutterstock.com

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ミラノ・コルティナ2026冬季五輪の閉幕は、冬季五輪102年の歴史における転換点となった。第25回大会の終了を受け、国際五輪委員会(IOC)は構造的な変革を主導し、従来のテレビ中継からデジタルファーストでアスリート中心のアプローチへと舵を切っている。これは究極的には、世界の舞台で「現代のリーダーシップ」とは何かを再定義する動きである。

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五輪は国威発揚の場から、現代型リーダーシップの試金石へと進化した。今日のトップアスリートは、一流の経営者に通じるリーダーシップスキルを体現している。そのなかでもアイリーン・グーは、この変化を象徴する存在として際立っている。

冬季五輪史上、最も多くのメダルを獲得した女子フリースタイルスキー選手として、グーの記録的キャリアは、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアの各種目で五輪メダル6個(金3、銀3)を積み上げてきた。だがそれは、単なる競技上の偉業にとどまらない。スタンフォード大学の学生であり、世界的ブランドのアンバサダーでもある彼女が、この圧倒的な強さと複数の役割を両立している事実は、これからの時代に成功するリーダーに向けた明確な青写真を提示している。

グーが最近、記者からの質問に対して見せた反応は瞬く間に拡散した。当時5個のメダルを獲得しながらも金メダルを逃したことについて問われた際の彼女の対応は、ナラティブ(物語)の主導権を握る手本だった。一見すると単なる自信の表明に見えるが、行間を読めば重要なリーダーシップの教訓が浮かび上がる。すなわち「自分自身の成功指標を定義する力」である。グーはこう述べた

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「五輪でメダルを獲得することは、すべてのアスリートにとって人生を変える経験です。それを5回達成するのは、周りの期待が高まるため、はるかに困難です。私は最高のスキーを披露しており、文字どおり誰もやったことのないことをやっています。それで十分以上だと思います」

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