北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は26日、同国が核保有国である事実を米国が尊重するならば、対話の用意があると述べた。他方で、脅威に直面した場合、核兵器を用いて韓国を「完全に破壊する」ことも辞さないと警告した。
北朝鮮の朝鮮中央通信は、金総書記が5年に1度開かれる朝鮮労働党第9回大会に出席し、自国の「核保有国としての地位は完全かつ絶対的に不可逆的だ」と表明したと報じた。同総書記は演説で、韓国を「敵対国家であり永遠の敵」と呼び、核の使用をちらつかせた。
金総書記はまた、北朝鮮が「米国と良好な関係を築けない理由はない」と宣言した。ただし、これを実現するためには、米国がまず「憲法に規定されたわが国の現状」を尊重しなければならないと指摘し、北朝鮮の核保有国としての立場に言及した。さらに、米国は北朝鮮に対する「敵対政策を撤回すべきだ」と述べ、対話の見通しは「完全に米国側の態度次第だ」とした。この発言は、来月のドナルド・トランプ米大統領の訪中を前に、金総書記が同大統領や他の米政府高官と会談する用意があることを意味するのかどうかは不明だ。
金総書記は昨年、国会に相当する最高人民会議で「個人的には、米国のトランプ大統領に対して、今でも懐かしく振り返る思い出がある」と演説。「米国がわれわれの非核化に対する不合理な執着を捨て、現実を認め、真の平和的共存を求めるならば、われわれが同国と対話しない理由はない」と強調した。その1カ月後、トランプ大統領は記者会見で、金総書記との会談に臨む用意があるとした上で、同総書記とは「良好な関係にある」と言及した。
米国のマルコ・ルビオ国務長官は25日、記者団に対し、米政府が敵対国との対話に踏み切る用意があることをほのめかした。「米国は、わが国と共有したい情報や見解を持ついかなる政府関係者とも常に話し合う用意があり、それを行うのが私の仕事だ。それがキューバの誰かであろうと、北朝鮮の誰かであろうと、あるいは今まさにイランにいる誰かであろうと、われわれはいつでも耳を傾ける用意がある」



