芸術運動と心理の3つの側面
ここで紹介する性格テストは、美的嗜好に関わる以下3つの心理的な側面に基づいている。
1. 無秩序の許容vs. 構造を好む傾向
これは、心理学で言う「認知的完結欲求」に相当するものだ。許容できる曖昧さと、明確かつ最終的な答え求める程度を表している。
この欲求の程度が低い人は、表現主義やシュルレアリスムなど、型破りな芸術運動に引かれる傾向がある。混乱の中に美を見出し、固定されたシステムに圧力を感じる。反対に、この欲求が強い人は古典美術やルネサンス美術に引かれる傾向があり、確立された原則や明確な階層構造から心理的安寧を得る。
研究によると、この欲求の程度は美的嗜好のほかにも、政治的イデオロギーやキャリアに関する選択、人間関係のパターンに表れるという。つまり、この側面が明らかにするのは、あなたが自分の内面世界を、基本的にどのように組織立てているかということだ。
2. 複雑性vs. 単純性
これは、心理学者が「認知的複雑性」と呼ぶものだ。同時に複数の視点を持つ能力と、それを持ちたいという願望の有無を示している。研究によると、複雑で重層的な芸術(バロック美術やロマン主義など)を好む人は、「統合的複雑性」のスコアが高く、世界を白と黒ではなく濃淡の異なる複数のグレーで捉える傾向があるという。
そして、興味深いことにこの傾向は、知能に関連するものではない。華美な装飾に意味を見出す人たちがいるのに対し、天才的な頭脳を持つ人たちは完璧なわかりやすさを好む(ミニマル・ミュージックの作曲家、フィリップ・グラスを思い出してほしい)。
これは、豊かさに活力を得るか、圧倒されるか、あるいは何もないような環境を静かで落ち着いていると感じるか、おもしろくないと捉えるか、という問題だ。
3. 大胆な表現vs. 微細な描写
もうひとつの側面は、「情情(または感情)強度」という心理学的な概念と関連している。これは、あなたがどれほど強く、明白に感情を経験し、表現するかに関連している。


