私たちの性格と美に関する好みの関連性は、大半の人が考えている以上に深い。いつもそれを選んでしまうという特定の色や構図、あるいは芸術様式は、単純にあなたの趣味を表しているのではないということだ。それらはあなたが世界をどのように処理しているか、そのプロセスの基本的な特徴を明らかにしている。
人格心理学と神経美学の分野で行われたこれまでの研究で、私たちの認知や感情のパターン、そして価値観は、芸術に対する反応から見て取ることができるとの結果が示されている。
心理学と美的感覚が関わり合っているということをヒントに、筆者は過去の主要な芸術運動の幾つかによって性格特性を分類する簡単な性格テストを作成した。このクイズからわかるのは、芸術様式で言えばあなたは「表現主義者」なのか、あるいは「最小限主義(ミニマリスト)」、「バロック・マキシマリスト」のいずれに該当するのか、それともまったく別のものであるのか、ということだ。
しかし、その前に、なぜある人は混沌に惹かれ、ある人は秩序を渇望するのか、そしてそれが人間の性格構造について何を明らかにするのか、その背後にある興味深い科学を探ってみよう。
美的嗜好の心理学
美に関するあなたの好みは恣意的なものではない。これまでの研究から、芸術的な好みは性格特性から推定できると考えられている。例えば、性格特性において「経験への開放性」が目立つ人は、複雑で型にはまらない芸術様式を好み、「誠実性」のスコアが高い人は、伝統的な、具象美術に分類される様式を好む傾向がある。
さらに、こうした関連性は単なる相関関係にとどまるものではない。人格神経科学に関する研究では、開放性がある新奇性追求型の気質人の脳は、抽象的な曖昧さを解決するという「認知的な挑戦」から報酬を得るように配線されていることが示されている。視覚ノイズと捉える人が多いようなことを、快感をもたらすドーパミン作動性のものに変換しているということだ。
神経学に関するこれらの事実が示唆することには、深い意味がある。芸術との関わり方は、あなたの基本的な認知戦略、つまり不確実性の管理、感情の処理、意味の構築の仕方を反映している。



