贈り、贈られたモノや体験は、人生を変えるほどの力を持つことがある。企業のトップ、リーダーたちが経験した、モノや体験に介在する特別な思い入れを紹介する。自身の生き方、サクセスストーリーにも影響を及ぼしたであろう「GIFT」の逸話には人間味あふれる姿がある。希薄化も言われる現代の人間関係とは異なる、特別な関係だ。
THE GIFT #33
中橋翔大
CIO 代表取締役
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イベント会場にて、ファンが手書きで残してくれたメッセージ。
プロダクトやCIOへの熱い思いが感じられる。
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『お客様にわくわくを届ける』。シンプルだが、ものづくりの会社としてこれにこだわってきた私たちにとって、ユーザーの声を直接聞けるポップアップイベントは貴重な機会だ。日ごろ、レビューやSNSでいただく声には目を通しているが、初めて開催したとき「いつも使っています」「この会社が好きです」などと直接伝えてもらえたときには、心が大きく動いた。感謝すべきはこちらなのに、わざわざ足を運び、思いを伝えてくださる方がいる。その事実が、何物にも代えがたいエネルギーとなった。
お客様からの「贈り物」たるその声がかたちとなって残っているのが、イベント時に設置したメッセージボードだ。言葉は瞬間的だが、その言葉に宿る感情は、私たちが何より大事にしたいもの。それを残すことは“わくわく”をかたちにすることと同じで、プロダクトづくりとも地続きだといえるだろう。
経営は孤独だといわれる。判断に迷う場面も多い。だが、そんなときこのボードを見ると、自分たちが何を生み出すべきか、原点に立ち返ることができる。言葉の贈り物は、私が進むべき道を示してくれるコンパスのような、大切な存在だ。
なかはし・しょうだい◎1990年、大阪府生まれ。2011年にIT企業に就職。15年に個人事業主としてECサイトを立ち上げた後、17年にCIOを設立。18年に自社開発のモバイルバッテリーをリリース。クラファンを活用し一気に人気国産ガジェットメーカーへ成長。消費者との接点を重視することでも知られる。



