経営・戦略

2026.02.26 10:33

大手ブランドがユーススポーツに注目する理由──ロゴ掲出を超えた「本物の支援」とは

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地域のレクリエーションリーグから学校主催のプログラムまで、ユーススポーツのスポンサーシップは、私のキャリアの中でも最も大きな変革期を迎えている。

長年にわたり、ユーススポーツを支えてきたのは家族経営の店や地元レストランだった。横断幕を購入し、チームに食事を提供し、金曜夜のスタンドを埋めた。しかし、状況は急速に変化している。ユーススポーツのスポンサーシップは、目的に根差した投資と本物のコミュニティへの貢献を通じて、現在および将来の顧客とのロイヤルティを築くために、大手ブランドや企業が参入する扉を開きつつある。

ブランドの目的とユーススポーツが自然に重なるとき

ブランドはますます、利益を超えて真のコミュニティ支援へとその影響力を広げたいと考えるようになっている。この新たな企業の社会貢献の波は、ビジョンステートメント、マーケティング戦略、長期目標を一変させた。企業が地域コミュニティの強化を目指すなら、ユーススポーツのスポンサーシップと支援は自然な選択肢となる。フィールドや体育館で、生徒たちは人間関係を築き、新しいスキルを学び、成熟した大人へと成長している。付け加えるなら、彼らは将来大きな購買力を持つ存在でもある。ブランドには、その成長の旅路に寄り添う真の機会があるのだ。

ただし、それは単なるロゴ掲出を超えた本物のパートナーシップでなければならない。『Youth Sports Business Report』によれば、真正性こそがユーススポーツマーケティングの最も強力な優位性の一つであり、それはコミュニティの福祉への真摯な投資を示すものだという。率直に言えば、次世代の若者たちは作為的なものや偽りに対する許容度が極めて低い。ゆえにユーススポーツとパートナーシップを組むには、ニーズに応え、資金不足のプログラムを支援し、コミュニティ全体の未来をより良い方向に変えたいという意志が必要なのである。

Dick's Sporting Goodsは、ミッションに沿ったスポンサーシップがコミュニティとブランド認知の両方を真に変革できることを示す好例だ。同社はSports MatterプログラムとThe Dick's Foundationを通じて、資金不足のユースチームや苦境にある学校の運動部プログラムに数百万ドル規模の助成金を拠出してきた。ChevyやBuffalo Wild Wingsも同様のプログラムを展開している。両ブランドは施設の改修、ユニフォームや用具の提供、クリニックの開催、ユース向け奨学金制度などを通じて、次世代を支援している。

こうした取り組みはコミュニティに影響を与え、保護者、教育関係者、若いアスリートたちの心に、自分たちのプログラムを可能にしてくれたブランドの記憶を刻み込むのである。

多層的なスポンサーシップ戦略でインパクトを生み出す

ユニフォームやフィールドサイネージは依然として重要だが、真の機会は繰り返し展開できるアクティベーションに基づく戦略の構築にあると私は考えている。大学進学のサイニングデー、保護者向けホスピタリティゾーン、卒業生によるメンターシップイベント、コミュニティのテールゲート、試合前ショーなど、数十校、あるいは数千校に横展開できるあらゆる活動やイベントがそれにあたる。

こうした瞬間は、学校の規模、地域、スポーツ文化の違いに柔軟に対応しながら、ブランドに一貫した存在感を与える。その結果、より広いリーチ、より豊かなストーリーテリング、そしてコミュニティとのつながりの測定可能な向上が実現するのである。

さらに重要なのは、こうした瞬間が、家族が心から大切にしている体験の中にブランドを溶け込ませ、長期的なロイヤルティを形成し、世帯全体の親和性を強化し、コミュニティへの誇りを高めるのに最適だということだ。同様に重要なのは、ブランドにモジュール式で予算に柔軟な「プレイブック」を提供し、市場やキャンペーン目標の変化に応じて、単純な認知から深いイベント統合へと関与を拡大できる点である。

私はこれを、自社がJersey Mike'sとDunkin'とジョージア州の高校フットボールツアーでパートナーシップを組んだ際に目の当たりにした。州内の注目カードを取り上げる州全体の試合前番組を制作したのだ。番組は複数のチャンネルで放映され、ブランドをライブ中継、デジタル配信、対面イベントへと統合した。一部のキャンペーンは、学校の祝賀行事や節目の達成イベントの一環として複数日にわたり展開された。

今後を見据えると、最良のスポンサーシッププログラムは、フィールド上での可視性とフィールド外でのエンゲージメント、デジタル展開、コミュニティの祝賀を組み合わせたものになると考えている。

State Farmがその一例である。同ブランドは南部諸州の高校フットボールの周辺で存在感を示し、静的なサイネージだけに頼るのではなく、コミュニティ主導の「フライデーナイトライツ」スタイルの瞬間に投資している。

繰り返し展開できるアクティベーションを通じて選手、コーチ、地域の誇りを称えることで、ブランドは世帯レベルでの信頼と関連性を強化できる。そうすることで、ブランドは従来の意味でチームのスポンサーになるだけでなく、学校のストーリーの一部となり、関わるすべての世帯のストーリーの一部となるのである。

次の時代を形づくるスポンサーシップの7原則

全国レベルで見ている状況から、この分野で勝ち抜く素地を備えたブランドは、次の7つの中核戦略に沿っていると考える。

1. スポンサーシップを、真正なブランド目的と整合させる。

2. ロゴ掲出だけでなく、意味のある支援を優先する。

3. 長期的なパートナーシップにコミットする。

4. 摩擦を減らすため、拡張可能でターンキーなソリューションを検討する。

5. 超ローカルに展開しつつ、全国規模へスケールさせる。

6. ROIを超え、コミュニティへの貢献度まで含めてインパクトを追跡する。

7. K-12エンゲージメントの進化に合わせて機動的であり続ける。

これらは、このカテゴリーで一貫して優れた成果を上げているブランドから見えてくるパターンである。

今後の展望

ユーススポーツのスポンサーシップの次章は、頭と心の両方で投資することにある。競技場を超えて、目的に根差した一貫したスポンサーシップを通じて次世代の消費者を支援し、ブランドロイヤルティを築くことである。

それは、次世代を育て、支え、鼓舞するコミュニティの一員として、ブランドが位置づけられるようにすることでもある。

forbes.com 原文

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