欧州

2026.02.26 11:00

ロシア軍の砲兵部隊、スターリンク遮断で深刻な機能不全か 射撃ペースに鈍化の兆し

ロシア南部ロストフ州サムベクで2019年6月28日に開かれた国際軍事技術フォーラム「アルミヤ2019」で、ロシアの2S3Mアカーツィヤ152mm自走榴弾砲が射撃する様子(Shutterstock.com)

着弾の分布は、ロシア軍がどの方面に注力しているかを浮き彫りにしている。ザポリージャ州フリャイポレ近郊では、ロシア軍は両軍が支配を争うグレーゾーンの制圧に向けて大砲を使用し、重要地形の確保を試みる突撃部隊を支援している。同州のステプノヒルシク周辺では、ドニプロ川方面への北進をめざす作戦を支援するため、ウクライナ軍の歩兵や車両を砲撃している。ドネツク州のドブロピルリャとポクロウシクの間には着弾痕がとくに密集しており、ウクライナ側の要塞陣地の弱体化を目的とするより大規模な突撃を準備していることが示唆される。

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この分析からも、ロシア軍による複数の軸の攻勢作戦の形成で砲兵が中心的な役割を果たしていることがわかる。

大砲は、とりわけ物量と持続性、破壊力の面で、ドローン単独では再現できない優位性を持っている。ロケット砲を含む砲システムは広範な区域に対して集中的な火力を持続的に投射し、防御を制圧し、強固に築かれた陣地を破壊することができる。これは単発攻撃型のドローンでは及ばない能力である。

ドローンは精密攻撃や偵察能力に優れている半面、大規模な制圧に必要な弾頭搭載量や発射速度には欠ける。ドローンは大砲に取って代わるものではなく、それを補完するものであり、両者はそれぞれ異なる役割を担いつつ、互いに補強し合う関係にある。

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戦場でロシア軍の砲兵プレゼンスが低下

前線からの報告はまちまちであり、戦場全体の趨勢を把握するのは難しい。ただ、ウクライナ軍が重要な方面で押し返していることを示す証拠は増えている。米シンクタンクの戦争研究所(ISW)の分析によれば、ウクライナ軍部隊は2月11日から15日までにおよそ201平方kmの領土を取り戻した。主にザポリージャ市の東方の区域が占めており、この2年半あまりで最速の領土回復ペースを記録している。

しかし同時に、戦線の大半で依然として激しい陣地戦が繰り広げられており、ドネツク市からやや離れた方面などでロシア軍は引き続き圧力をかけている。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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