五輪メダルはいくらで売れる?
ミラノ・コルティナ五輪のメダリストは、獲得したメダルを高額で現金化できる可能性もある。RRオークションで五輪記念品の査定を担う専門家のボビー・イートンは、選手が五輪閉幕後すぐにメダルを売却するなら6万~8万ドル(約940万~1250万円)もの高値が付くだろうとフォーブスに語った。メダルの価値は大会直後が最も高く、それは「市場に出回る数が少ない上に、コレクターは”フルコンプリートセット”を欲しがるため、価値が上昇する」からだという。
メダルそのものの実際の価値は、このところの金・銀価格の急騰を受けて過去最高となっている。英オックスフォード・エコノミクスの主任エコノミストは物理的構成物のみに基づいた試算として、ミラノ・コルティナ五輪の金メダルには約1940ドル(約30万円)、銀メダルには約1000ドル(約16万円)の価値があると述べている。しかしイートンによれば、この試算は実際の競売価格には影響しない。落札価格の決め手となるのは五輪メダルの希少性だからだ。
メダル売却実績、最高価格は……
実際にメダルを手放すことを選択し、多額の売却益を得た五輪メダリストもいる。競泳で通算12個のメダルを獲得したライアン・ロクテは先月、コレクターズグッズ専門の競売大手ゴールディン・オークションズで金メダル3個を38万5520ドル(約6000万円)で売却したと報じられた。2022年にも、銀メダル3個と銅メダル3個を16万6000ドルで売却している。
昨年7月には、水泳飛込のレジェンドとして知られるグレッグ・ローガニスが五輪メダル3個をRRオークションに出品し、43万ドル(約6700万円)超で落札された。このうち、1988年ソウル五輪で予選中に飛び板に頭をぶつけて負傷しながらも獲得した金メダルには、20万ドル(約3100万円)の値が付いた。
史上最高額で落札された五輪メダルは、1936年にナチス・ドイツの統治下で開催されたベルリン五輪で、黒人の米陸上選手ジェシー・オーエンスが獲得した金メダルだ。2013年に競売に掛けられ、米富豪ロン・バークルが147万ドルで落札した。これは現在の貨幣価値に換算すると200万ドル(約3.1億円)以上に相当する。


