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2026.02.27 12:00

感受性の強さを測るテストで自分の傾向を把握し強みに変えよう

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自分は他の人よりも特定の刺激に敏感、あるいは他の人よりも深く感じると思ったことはないだろうか。それが感覚処理感受性(SPS)の本質だ。SPSとは環境・感情・社会的刺激に対する反応性の高さを示す測定可能な性格特性だ。

SPSという概念は、共に心理学の博士であるエレイン・アーロンとアーサー・アーロンの夫妻が1990年代に研究で初めて提唱した。重要なのは、これは単なる流行の大衆心理学の概念ではないという点だ。何十年にもわたる学術研究に裏づけられており、人が感覚や感情の情報をどのように知覚して統合するかには一貫して個人差があることが示されている。

簡易のクイズが本格的な心理評価に取って代わることはできないが、綿密に設計されたスクリーニングテストでは、あなたの神経系が世界をどのように処理しているのか、驚くほど正確なスナップショットが得られる。自分の感受性がどのような特徴を備えているのか興味があるなら、科学的知見に基づいたこちらの8問のテストは有益な出発点となるかもしれない。ただし、このテストは診断ではなく、自己理解のためのものだ。

だがまずは感受性の背後にある科学に目を向けてみよう。

非常に感受性が強い人の心身の状態

強い感覚感受性は極めて特徴的な脳活動パターンと関連している。専門誌『Brain and Behaviour』に2014年に掲載されたfMRI(機能的磁気共鳴現象画像法)を用いた研究によると、SPSが高い人は感情をかき立てるものを見た際に、気づきや感情処理、自他の統合に関わる脳領域で強い活性化を示す。

さらに、SPSが高い人は微細な手がかりに特別な注意を払うことが示されている。そのため、音や表情、環境刺激の些細な違いなど、他の人なら完全に見過ごしてしまうような点に気づく傾向がある。

特に興味深いのは、アーロン夫妻の画期的な研究でSPSが神経症的傾向や内向性、開放性といった測定可能な性格特性と関連していることが示されている点だ。だが同時に、従来の多くの性格モデルを超えて明らかな感受性のばらつきもとらえている。

重要なのは、SPSは障害でも疾患でもないということだ。それは気質であり、「内向的」あるいは「外向的」であることと同じようなもので、多くの人にみられる。

感受性の強さはさまざまな形で現れる。あなたがSPSの傾向に苦慮しているなら、次のような状況に心当たりがあるかもしれない。

・環境感受性:大きな音や強いにおい、混沌とした空間などが手に負えないほど圧倒的に感じられる。特に敏感な人にとっては、明るすぎる照明でさえ気分やエネルギーに大きな影響を与えることがある。

・感情的感受性:周囲の人の気分の変化、特に動揺を非常に敏感に感じ取る。相手が気分を隠そうとしても気づき、それが自分の感情状態にまで影響することがある。

・深い情報処理:経験やアイデア、人間関係について他の人よりも長く考える傾向がある。その結果、他の人なら見落とす、あるいは全く考慮しないような洞察を発見することが多い。

・社会的感受性:グループでの会話での緊張感や言葉にされない力関係など、微細な社会的要素にも気づく。これにより他の人よりも共感性が高い一方で、過剰刺激につながることもある。

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翻訳=溝口慈子

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