スポーツ

2026.03.05 15:15

チケット代200万、放映権1兆7000億。米スーパーボウル「べらぼうな収入」の先

スーパーボウルの会場で(2月8日)

特筆すべきはその内容だ。子供達へ運動をすることや身体を動かす事の大切さを伝える内容、ドラッグの根絶を訴えるもの、世界中の米国軍人への心温まるメッセージ。過去数年は、TV観戦でのCMにおけるNFLからのメッセージ、今年はそのCM中のフィールドイベントにおける同じようなメッセージを見せられた私がリーグから受け取った伝言は「NFLはとんでもない収入を得ていますが、我々はファンそして社会の皆様の一員です。フットボールを通して、そしてスポーツを通してより良い社会と子供達の未来をみんなで築いて行きましょう」であった。

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莫大な収入だけが注目されがちのイベントだが、ここ数年でのスーパボウル観戦で、筆者が強く印象付けられた事をまとめると、以下の2つになる。

1.(意図的なのかどうかは別として…) このスーパーボウルというイベントはスポーツというコンテンツの唯一無二の特性を活かし「国家を一つにするプロジェクト」である

2.リーグや所属するチームが「このイベントを通じてファンを中心とした社会全体に歩み寄る」という絶え間ない努力を続けている

冬季オリンピックの熱狂冷めやらない現在、日本が獲得した冬季五輪史上最高のメダル数とそれを成し遂げたアスリート達の姿は、子供達を含む多くの国民に刺激や感動を与えた事であろう。その感動のお裾分けを感じながら筆者は思うのである。

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「日本のアスリートは、人々に感動しか与えられない」。私が常々口にするこの言葉は、アメリカのスポーツ社会の在り方と日本のそれを比較して、創造できる限りのネガティブさを強調したセンテンスである。

日本のスポーツ界やアスリートが、人々に「感動」だけでなく、社会や経済に大きな影響、強いインパクトを与えて存在感を示せるのはいつになるのだろう?

実は素晴らしい機会が目の前に見えている。スポーツによって大きく事が動く、ここアメリカ大陸で行われる2つの大会が。「WBC 2026」と「ワールドカップ・サッカー2026」である。

アメリカ人に囲まれたアウェイな環境で同じ大和魂を持つ選手達を応援するのが待ち遠しくてならない。

文=河田剛 編集=石井節子

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