スポーツ

2026.03.05 15:15

チケット代200万、放映権1兆7000億。米スーパーボウル「べらぼうな収入」の先

スーパーボウルの会場で(2月8日)

観客数7万人超、そして「TVタイムアウト」が長い!

さて、スーパーボウルの話に戻ろう。観客数は7万人を超え、世界中での視聴者数は実に日本国の人口と同等数。会場の雰囲気はと言えば、今まで(観客として)経験したことのない、寒気さえ覚える盛り上がりである。

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初めてのフットボール観戦がスーパーボウルである友人夫婦は、国歌斉唱とフライオーバー(国歌斉唱の終わり際に飛行機の連隊がスタジアムの上空を飛んでいく)を見て涙を流していた。

飛行機雲を利用した広告は開場数時間前から幾度となく見受けられた

「他国の国歌で目から汗が出てしまいました」という友人の言葉は、私の中で、2026年の名言オブザイヤーのトップにノミネートされている。

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試合中にその友人からふと「タイムアウトが多いし長い!」というこの数日間で唯一のクレームがあった。その答えは一つ「Broadcasting Modelだから」である。

放送局が莫大な放映権料をリーグに支払うのには根拠がある。コンテンツ力の高さに基づく広告料の高さ、つまりTVのCMがいかに高く売れるかである。スーパーボウルがなんの競技のイベントなのかを知らない人でもそのCMの料金の高額さは耳にしたことがあるだろう。

今年のスーパーボウルへのCM出稿の平均額は約12億2398万円($1=152.99円換算)といわれている。CMの度に試合は止まる。いや、試合が止まる度にCMを突っ込んでいくのだ。

サッカーを見慣れている彼らには、それがどうしても不自然に映ったようだ。しかし、会場ではTVタイムアウト(中継ではCMを流している時間をそう呼ぶ)の度に福祉活動に活躍した選手の表彰、学校の先生への感謝、世界中に派兵されている米国軍人への尊敬や感謝、フットボール界のレジェンドの紹介など、退屈が起こらないように、かつ社会的意義の高いイベント、そしてアメリカという社会を一つにするようなコンテンツが目白押しであった。

筆者(右)と友人
筆者、友人と会場にて

「とんでもない収入」の向こうにあるもの

それを見て思い出したことがある、昨年の友人宅でのスーパーボウル観戦時に見たCMのことだ。10億円を超えるCMが並んでいる中で、リーグつまりNFLが出している広告が目立つことである。体感ではあるがおそらく15%〜20%ぐらいの広告は、リーグが出している広告だったように思う。

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文=河田剛 編集=石井節子

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