キャリア・教育

2026.03.03 14:15

片山大臣の英語発音と、ビジネスシーンの「英語暗黙ルール」「匂わせの結論」NGとは?

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日本語には「空気を読む」ことがコミュニケーションを取る上で大切になる「ハイコンテキスト文化」がある。英語の「ローコンテキスト文化」との違いは大きく、とりわけビジネスシーンでのコミュニケーション作法にも差異となって表れる。この異文化への「切り替えスイッチ」をどう使うべきかはビジネスパーソンにとって肝にもなるのだ。

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人気記事大谷翔平「新通訳アイアトン」、水原一平と訳し方の差くっきり。実例で分析などでもお馴染みの、国際交渉コンサルティング企業YouWorld代表取締役の松樹悠太朗氏がこのテーマについて考察する。1月のダボス会議で片山さつき財務大臣が参加したディスカッション(Japan's Turn)から、片山大臣の英語の発音についても紹介する。


英語は「構成」で伝える(主張と結論を繰り返すテクニック)

言語には何を明示し、何を暗黙の了解として扱うかという「行間の扱い方」のルールが存在している。英語は「ローコンテクスト」、日本語は「ハイコンテクスト」と分類され、学術的には、英語は「行間が狭く」、日本語は「行間が広い」と捉えられる。そして、「空気(行間)を読む」ことが得意な日本人の「ほのめかし」や「暗黙知」は、英語で話した時には伝わりにくいといった現象も起きる。

「コンテクスチュアル・ランゲージ」の観点から論じれば、このようなルールの違いが存在している以上、英語によるコミュニケーションの円滑化を図るには、英語力と同じように(ビジネスの現場ではそれ以上に)英語のコミュニケーション文化を理解し、調整するスキルが不可欠となる。空気を読むコミュニケーションと、ストレートな表現を好むコミュニケーションの「切り替えスイッチ」を手に入れなければならない、ともいえるだろう。

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このような調整力、すなわち「切り替えスイッチ」は自分のメッセージや考えを伝える時だけでなく、対話相手のメッセージや考えを受け取る際にも必要となる。

ここでは、読むだけで明日からでも使える、ローコンテクスト流のメッセージの伝え方を紹介する。とてもシンプルなテクニックなので、言語間の調整・切り替えの参考の一つにしてほしい。このテクニックを使えば、英語で伝えたメッセージや考えが誤解されたり、不明瞭になるリスクの軽減を図ることができるだろう。

さらに次稿では、このテクニックが実際にどのように政治・ビジネスの現場で使えるのか、ダボス会議での片山さつき財務大臣の発言から見ていく。大臣は本稿で紹介するテクニックを巧みに使い、非常に高度な対話スキルが求められる英語でのディスカッションをみごとに行っていた。読者の方にとっても参考になるはずだ。

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文=松樹悠太朗 編集=石井節子

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