AI

2026.02.26 13:00

どの企業も今日から始められる、バイブコーディング「活用例5選」

Shutterstock

Shutterstock

Vibe Coding(バイブコーディング)は、企業に新たな扉を開きつつある。作りたいものを言葉で説明し、リアルタイムで調整を重ねながら、AIで実用的なツールやシンプルなアプリケーションを作る手法だ。アイデアから動くプロトタイプまでの距離を縮め、長い開発待ちの列に並ばずとも、チームが日々の課題を解決しやすくする。

実務面で見ると、Vibe Codingはよくあるボトルネックを取り除く助けになる。すなわち、ビジネス側の要望とエンジニアリングの供給力の間にあるギャップだ。業務に最も近い人が自分で軽量な解決策を作れれば、組織はアイデアをより速く検証でき、社内プロセスの摩擦を減らし、実際に価値を生むものが何かを学べる。

ただし、明確な限界もある。事業の根幹に関わるシステム、顧客向け製品、機密データを扱うものには、プロのエンジニアリング、強固なガバナンス(管理体制)、そして設計段階からのセキュリティが不可欠である。一方、社内向けでリスクの低い多くの用途では、Vibe Codingは今日からでもすぐに成果をもたらし得る。

ツールが進化し、参入障壁が下がり続けるにつれて、専用ツールを自ら構築して試す能力は、職種を問わずプロフェッショナルの中核的なスキルとなっていくだろう。以下に、ほぼあらゆる組織でVibe Codingが実質的な価値を生み出せる5つの実践的な活用例を紹介する。

1. プロトタイピングとイノベーションの加速

プロトタイプの構築とテストは、イノベーションの最初の段階であることが多い。しかし同時に、リソースや技術スキルの不足により、多くの企業がこの段階でつまずく。

ソフトウェアやデジタルサービスを販売しているなら、Vibe Codingで作ったプロトタイプを使い、研究開発費をほぼかけずに価値提案を素早く伝えられる。既存ツールに新機能を追加して顧客が求めるかを確かめることもできるし、まったく新しい製品の全体像を示すこともできる。

2. 社内ワークフローの自動化

多くの業務ワークフローは容易に自動化でき、時間と労力を節約できる。しかし、必要なツールは高価であったり、独自仕様のシステムやレガシーシステムが絡むニッチな用途では、そもそも用意されていなかったりすることが多い。Vibe Codingなら、軽量な社内プロセスを手早く組み立て、メールの往復や手作業の引き継ぎを不要にできる。対象は、従業員のオンボーディング手続き、購買発注書の発行と承認、マーケティングコンテンツの作成・承認・公開予定の組み立てなどが考えられる。

3. 営業とカスタマーサポート

顧客対応の営業・サポート担当者は、成功に導く道筋を示すツールの恩恵を受けられる。ただし、そうした道筋は状況依存が大きく、既製のツールが適さないことも多い。しかも、ほぼ例外なく高価だ。Vibe Codingを使えば、顧客が直面する課題の解決に特化したバーチャルアシスタント、さらにはAIエージェントまで作ることが可能だ。たとえば、営業プロセスの次の一手を提案し、よくある障害に対処するよう訓練した営業支援や、典型的なユーザー操作ミスが原因の技術的問題を素早く解消する支援である。

次ページ > ダッシュボード、コンプライアンスチェック

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事