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2026.02.25 10:31

経営者が事業売却を考える3つの理由、そして思いとどまるべき1つの理由

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どの事業オーナーも、成長曲線よりも「出口」の標識ばかりを見つめる岐路に立つ。会社を売るとは、単なる金銭取引ではない。そこには感情面と戦略面の転換が伴う。多くのオーナーは、このプロセスを始めるのが遅すぎる。疲れ切ってから、あるいは市場が冷え込んでから動こうとするのだ。最良の結果を得るには、売却へと背中を押す力と、思いとどまらせる要因の双方を理解しておくべきである。

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現時点で自分がどこにいるのかを知りたいなら、この企業価値算定ツール(Business Valuation Tool)https://thebigexit.co/business-valuation-toolを使って、自社の価値がどの程度になり得るかを確認できる。数値を把握することは、あらゆる成功戦略の第一歩である。

個人資産を守る

多くのオーナーは、純資産の大半を自社に閉じ込めている。これは非常に大きなリスクである。従業員や顧客にとって会社が安全であるよう何年もかけて整えてきた一方で、自分自身の人生を安全にすることはできていない。売却は、いわばテーブルからチップを下ろす行為だ。帳簿上の富から、銀行口座の現金へと移す転換でもある。明日市場が変わったとしても、今日の売却は家族の安心を確保する。買い手が求めるのは、安定していて利益が出ている会社だ。順調なうちに売れば、成功を確定できる。

自分の「経営の器」に到達する

会社を立ち上げることと、大きな会社を運営することには大きな違いがある。創業初期の構築や創造は得意でも、次の段階へスケールさせるには別の仕組みと、より厚いマネジメント層が必要になる。人やプロセスを日々管理する業務が嫌でたまらないのなら、自分自身がボトルネックになっている可能性がある。より多くのリソースを持つ大企業に売却すれば、事業は成長し続け、あなたは自由を取り戻せる。会社がオーナーに依存しすぎるほど、価値は下がる。どれだけ手を離す準備ができているかは、Exit Readiness Quiz(出口準備度クイズ)https://thebigexit.co/can-i-sell-my-businessで確認できる。

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新しいアイデアに引っ張られる

多くのオーナーは創造的で、新たな課題を解くことを好む人々だ。今の事業に集中するよりも新しいプロジェクトを夢想している時間が長いなら、エネルギーはすでに次へ移っている。会社はオーナーの熱量で成長する。集中が薄れれば、いずれ会社の価値もそれに追随する。だからこそ、まだ熱意があり、事業が伸びているうちに売るほうがよい。そうすれば、次のベンチャーを始めるための資金と時間を手にできる。こうした移行の物語は、Master Your Exit Liveの番組https://thebigexit.co/master-your-exit-showsでもより多く聞くことができる。

待つべき最大の理由

会社がなくなった自分が誰なのかわからないなら、売るべきではない。オーナーが犯し得る最も高くつく誤りは、使い方の分からない小切手のために売り、計画していない人生を生きることだ。社会生活や存在意義が肩書きと強く結びついている場合、売却後に危機に直面するかもしれない。新たな目標に向かって走っていないのなら、仕事から逃げるためだけに走るべきではない。最終書類にサインする前に、この先をどうするのかの計画が必要だ。

今日から価値を高める方法

将来に出口戦略(exit)を描くのなら、買い手にとって魅力的な会社にすることに集中すべきである。買い手は、日々の運営にオーナーが必要ない会社ほど高いマルチプルを支払う。立場を強化するため、次の3つのステップに注目したい。

第一に、会社のあらゆるプロセスを文書化し、他の誰かが運営できるようにする。第二に、収入源を分散させ、1社の大口顧客だけに依存しないようにする。第三に、財務記録を整え、分かりやすくする。これらはリスクを減らし、関係者全員にとって移行を容易にする。いま準備に時間をかけることが、最終的に手を離すと決めたとき、はるかに良い結果につながる。

forbes.com 原文

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