2月になると、人々がどうやって恋愛のパートナーを見つけるのかという話題を多く目にする。だが、完璧なビジネスパートナー──何年にもわたりリスクと夢、そしてスケジュールを共有する相手──は、どうすれば見つかるのか。最近、Floor-Fix Proのパートナーであるポール・ランザロッティとガブリエル・サウマとの対話を通じて、「ビジネスのソウルメイト」を見つけるために本当に必要なこと、そしてなぜその出会いは往々にして身近な場所から始まるのかを探った。
きしむ床からグローバルブランドへ
7年前、ポールはパートナーやブランド、海外展開のことなど考えてもいなかった。彼はロンドンの自宅で、生まれたばかりの娘シエナを起こさないよう、床の上をそっと歩き回っていた。新しく張り替えたばかりの床が、数カ月も経たないうちに大きな音できしみ始め、深夜の一歩一歩が賭けのようになっていたのだ。45分かけてようやくシエナを寝かしつけても、床が1度きしめばすべてが台無しになりかねない。この個人的なフラストレーション──加えて修理の見積もりが法外な金額だったこと──が、彼を実験へと駆り立て、必要な知識を学ばせ、存在しなかった解決策を自ら生み出すきっかけとなった。
その解決策が、Floor-Fix Proへとつながった。床の修理をシンプルで手頃、かつ恒久的なものにする、サステナブルなDIY製品群である。静かになった1つの部屋から始まったものが、いまや世界中の人々がタイルの浮き、隙間、ひび割れた目地、きしむ床を、すべてを剥がしたり数千ドルを支払ったりすることなく修理できるグローバルな消費者向けブランドへと成長した。需要の拡大とともに複雑さも増していった。製品は増え、出荷は増え、対象国は増え、対応すべき顧客も増えていった。
パートナーが必要だと気づくとき
約1年前、ポールは情熱と創造性だけではもはや十分でないと悟った。事業にはより強い構造が必要だった。財務規律、オペレーションへの集中、そして新鮮な視点をもたらせる人物である。自分のコピーは要らない。自分が消耗する領域を愛してくれる相手が必要だった。皮肉なことに、この問題の解決にも娘が一役買った。
シエナの学校での親友はオリビアだ。2人は保育園から小学校まで一緒に育ち、年月を重ねるうちに両家族は現代の子育てにおける日常の儀式──送り迎え、パーティー、学校行事──を通じて顔を合わせるようになった。オリビアの父であるガブリエルは、レストランチェーンを経営した後、銀行業と資産運用の分野でキャリアを築いていた。表面上、彼は化学配合や床修理とはまったく別世界の人物である。だが、2人の父親が子ども向けテレビ番組のイベントで一緒になり、その後イタリアンレストランで食事をしたとき、何かがかみ合った。
補完し合う強みを見抜く
「イタリアンレストラン」で出された史上最悪のカルボナーラをきっかけに意気投合し、ポールとガブリエルは初めて事業について深く語り合った。仕事のこと、充足感のこと、そしてそれぞれが次に何を望むのか。ポールは、起業経験を備えた鋭く地に足のついた財務頭脳と、強い対人志向を見いだした。ガブリエルは、尽きることのないエネルギーを持つ創業者と、現実の課題を解決する本物の製品、そして1人ではさばききれない規模へと成長し始めた事業を見た。夜の終わりには、ポールは帰宅して妻に「ガブリエルを事業に誘うつもりだ」と話した。そこから1年にわたる対話、熟考、交渉を経て、ガブリエルは安定した銀行の仕事を離れ、成長する消費者向けブランドが持つ不確実性──そして可能性──の中へ踏み出した。
2人の物語は、ビジネスのソウルメイトを探す人に実践的な指針を与えてくれる。ポールはパートナーを惹きつけるためにFloor-Fix Proを立ち上げたわけではない。自宅の問題を解決するために築き、同じ問題を抱えた顧客が増えていく中で注意深く耳を傾けたのだ。そしてようやくパートナーを探す段になったとき、彼が提示したのは曖昧なアイデアではない。重要性が証明された、生きて呼吸する事業体へと相手を招き入れたのである。自分自身の「魂の作業」──強み、限界、どのようなインパクトを生み出したいか──に向き合うことが、選択のための明確な土台となる。
日常生活で相性を試す
ポールとガブリエルは、タームシートから始めたのではない。学校の宝探しゲーム、子どものパーティー、気軽な食事から始まった。そこで、金銭や契約が俎上に上がるずっと前から、互いの人柄をうかがうことができた。ビジネスのソウルメイトを見つけたいなら、構造のない時間を共に過ごすことを楽しめる相手、何も利害がないときに人に親切にできる相手、そして良い問いを投げかけ続けるだけの好奇心を持つ相手に目を向けるべきだ。パートナーシップは年単位で築かれる。厳しい日に一緒に笑える相手が必要なのだ。
また、家族の主な稼ぎ手として安定した職を担っていたガブリエルが、その職を離れるには時間がかかった。2人とも、配偶者やアドバイザー、信頼できる友人と話し合う時間が必要だった。その期間を通じて、役割、期待値、そして2人で成功するとはどういうことかを明確にすることができた。すべてのリスクを排除することはできないが、目を開いたまま、意図を揃えて「イエス」と言える状態にはできる。
人生のように感じられる仕事を選ぶ
いま、ガブリエルは日々が充実していて要求も厳しいと語る一方で、「赤ん坊のように」眠れるようになり、翼が再び生えてきたように感じるという。何年も前に会社員生活を離れたポールは、エネルギーを吸い取られる役割に戻るくらいなら、財務の浮き沈みを受け入れるほうがいいと考えている。2人のパートナーシップは、以前の仕事より楽なわけではない。だが、より生き生きとしている。
恋愛で「運命の人」に出会う話は枚挙にいとまがない。だが真実として、あなたのビジネスのソウルメイトは、保育園の迎えで隣に立っているかもしれないし、3つ先の机に座っているかもしれない。あるいは、何気ない夕食が思いがけずビジョンを描く時間に変わる場に同席しているかもしれない。見つけるには、まず自分自身の魂の作業を行い、実体のあるものを築き、そのうえで、自分1人ではなれないほど勇敢にしてくれるスキル、価値観、エネルギーを持つ人々に対して開かれていることだ。きしむ床と共有された未来のあいだで、別種のラブストーリーが始まる。
ポールとガブリエルが、独自の事業とパートナーシップについて語る様子は、このポッドキャストのエピソードで聴くことができる。



