ビットコイン価格は過去1週間で約10%下落し、過去24時間でも売りが加速する中で6万ドルの水準に向かっている。
そんな中、暗号資産のトレーダーたちは、ビットコイン価格が6万ドルを下抜ければ「いかなる回復にも別れを告げることになる」と警告している。
機関投資家による需要が大幅に減少、ETFへの資金流入が弱まる
トレード・ネーションのシニア市場アナリストであるデビッド・モリソンは、Eメールでのコメントで、「ビットコインは本日早朝の取引で6万3000ドルを下回った。月間下落率は約30%に拡大し、より深刻な構造的脆弱性を浮き彫りにしている」と述べた。彼はまた、ビットコインや他の暗号資産に投資する上場投資信託(ETF)に対する機関投資家の需要が崩れている点を指摘した。
ブルームバーグが報じたクラーケン子会社のCFベンチマークスがまとめたデータによれば、2025年第3四半期から第4四半期にかけて、ビットコインETF保有額で上位を占めるヘッジファンドの持ち高が28%減少した。
モリソンは「テクニカルチャートではヘッド・アンド・ショルダーのパターン形成が進行しており、6万ドルの水準が重要なサポートラインとなる」と記している。
彼はさらに、「グラスノードのデータによれば、今回の売りは今年最長のマイナー・キャピチュレーションと重なっている。収益低下により準備資産の継続的な売却が強いられているためだ。機関投資家の需要も悪化していることからETFへの資金流入はさらに弱まり、これが下押し圧力を増幅させ、決定的な下方ブレイクのリスクを高めている」と述べた。
「6万ドルは今回のサイクルで最も重要なサポート水準である」
著名なビットコインおよび暗号資産トレーダーであるビニー・リンガムは、Xへの投稿で「6万ドルは今回のサイクルで最も重要なサポート水準である」と指摘し、「ここで急激なV字反発が起きればダブルボトム(強いサポート水準)が形成される。もし6万ドルを下回れば、激しい連鎖的売りが発生し、少なくとも次の半減期が近づくまでは回復に別れを告げることになる」と述べた。
いわゆるビットコインの半減期サイクルとは、ネットワークを維持するマイナーに対して支払われる新規発行ビットコインの数量が約4年ごとに半減する仕組みである。
2009年にビットコインが誕生して以来、その価格はこの半減期サイクルに対応する形で、急騰と急落を繰り返してきた。
ビットコイン価格は2025年10月につけた12万6000ドルの高値から50%下落しており、バブルが「崩壊」する中で暗号資産市場全体を押し下げている。これは前回の半減期から18カ月後にあたる。
リンガムは、「6万ドルを下回れば、ビットコインやイーサリアムを保有する多くのトレジャリー企業が破綻する可能性が高く、(ストラテジーの)株価も100ドルを下回るだろう」と投稿し、6万ドルの水準を割り込めば、2022年を彷彿とさせる崩壊が起きると予想した。これは暗号資産取引所FTXの経営破綻をきっかけに起きた価格の急落を指しており、この事件はビットコインおよび暗号資産市場全体に衝撃を与えた。



