業務効率化やクリエイティブな活動を支えるパートナーとして、生成AIの存在感は増すばかりだ。日常のメール作成からプログラミング、画像生成にいたるまで、その活用範囲は多岐にわたる。もはや単なる技術的な流行を通り越し、社会の重要なインフラとして定着しつつある生成AI。ICT総研が発表した最新の調査結果から、普及スピードと利用の実態が見えてきた。
それによると、日本国内の生成AIサービス利用者数は、2026年末に3553万人、2029年末には5160万人に達すると予測されている。インターネットユーザーの54.7%が直近1年以内に生成AIサービスの利用経験があると回答。前回の調査結果の29.0%から25.7ポイントも大幅に上昇し、ネット利用者の過半数がAIに触れる時代になった。

個別のサービス利用率に目を向けると、ChatGPTが36.2%でトップを独走。これに続くのがGoogleのGeminiで25.0%、MicrosoftのCopilotが13.3%という結果になった。上位を占めるサービスは、検索エンジンやオフィスソフトとの統合が進んでおり、日常的なデジタルツールの一部として組み込まれていることが、高い利用率に寄与していると言えよう。

利用の深さを測る「週に数回以上の利用率」については、動画生成AIのSoraが73.9%でトップに立ち、次いで検索特化型のGensparkが71.7%、Geminiが71.6%と続いている。サービス利用率とは違う順位になっているところが興味深い。

また、利用者の満足度調査では、デザイン支援AIのCanva AIが76.6ポイントで1位を獲得した。ChatGPTも76.2ポイントと僅差で2位につけており、実用性と直感的な操作性を兼ね備えたサービスが高い支持を得ている。

今後、生成AIはより専門的な分野への特化や、個人の好みに最適化されたパーソナライズ化が進むとみられる。急速に進化を遂げるこの技術をいかに自身のスキルに取り入れていくかが、今後のキャリア形成において重要な鍵となるだろう。
出典:ICT総研「生成AIサービス利用動向に関する調査」より



