テクノロジー

2026.02.26 14:00

時代遅れになるLLMと次世代のAI、「科学的手法の維持」という岐路に立つ理由

da-kuk / Getty Images

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率直に言うなら、専門家の話に耳を傾ければ、私たちはまもなくLLM(大規模言語モデル)を超えた段階に進むという考え方で意外なほど意見が一致している。

一般の人にとっては、正気の沙汰とは思えないだろう。AIと自動化の主役はLLMではないのか。ChatGPTやGeminiなどを生み出したのはLLMではないのか。

大規模言語モデルは絶滅に向かっており、マルチモーダルなどのシステムが世代を画する機会をも提示

確かにそうだ。だが、この動きを最前列で見ている人々によれば、LLMは絶滅に向かう。理由は、単純に十分に高度ではないからだという。

「私たちは歴史の中でも特異な時代にいます」と、Foundation Capitalのアシュ・ガーグとジャヤ・グプタは、マルチモーダル・システムやマルチエージェント・システムなどを引き合いに出しつつ書いている。「AIを支える技術階層のあらゆる層が指数関数的に改善しており、減速の兆しはありません。その結果、多くの創業者は、流砂の上に何かを建てているように感じています。一方で、このフライホイール(好循環の仕組み)は、世代を画する機会をも提示しています。大きく、かつ持続的な課題に取り組む起業家には、魔法に近い革命的なソリューションを生み出すチャンスがあるのです」。

AI研究の第一人者ヤン・ルカン、近い将来の知能システムはまったく別のアーキテクチャで作られると指摘

そして今年のダボス会議では、AI研究の第一人者ヤン・ルカンが壇上に立ち、LLMはまもなく時代遅れになると説明した。近い将来の知能システムは、まったく別のアーキテクチャで作られるようになるというのが、彼の指摘である。この考えは会議全体に反響を呼んだ。

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翻訳=酒匂寛

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