Xbox、新CEO就任も抜本的改革は手遅れか──積み重なる課題の深刻度

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前任者フィル・スペンサーが去り、新たなMicrosoft Gaming CEOであるアシャ・シャルマが指揮を執り始めた。ゲーマーたちは、彼女のゲーマータグを手がかりにゲーム歴を細かく検証し、Xで要望を殺到させている。それに対し彼女は、いくつかを選んで「聞いている」と応じている。

シャルマは就任発表時にさらに長い声明を出し、Xboxファンとコンソールへの再注力について語る一方で、単一デバイスを超えた展開を続ける必要性も改めて強調した。しかし新体制になったとしても、Xboxが抱える最大の問題をどう覆し、修正できるのかについては多くの深刻な疑問が残る。これはKinectを廃止するような単純明快な解決策ではない。もっと複雑な状況が絡み合っている。身を切るような痛みを伴わず、しかも状況を悪化させずに、いったい何を変えられるというのか。

新世代ハードウェア──Microsoftはハードウェア販売において事実上どん底に達しており、クラウドストリーミングなどを通じて複数デバイスでプレイできるため、「Xboxの実機がなくてもXboxプレイヤーになれる」と訴える広告キャンペーンまで展開している。これで2世代連続の不振となり、フィル・スペンサー自身が「コンソール戦争に敗北した」と明言するほどだ。今さらどうやってそこに「再注力」するというのか。

一般的に言われているのは、次世代XboxはコンソールとPCを融合させたハイブリッド機になるということだ。だが、複数のストアページを1台に統合する以外に、そのような製品が魅力を劇的に高めるとは思えない。それがXbox全体にとって具体的にどう役立つのか。Xbox Oneがこの下降線を描き始めてから15年が経ったいま、何がこの流れを意味のある形で反転させるのだろうか。

価格──価格の問題もある。世界経済、関税、AIの影響でハードウェア価格が高騰し、2TB版Xbox Series Xは800ドル(約12万4000円、日本未発売)になっている。メモリや部品の状況が変わらない中、より高性能とされる新ハードウェアを投入しても、どうやって価格を下げられるのか。

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