リーダーシップ

2026.02.24 10:22

フットボールのフィールド内外で台頭するラティーノのリーダーシップ

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今季のカレッジフットボールでは、主要プログラム全体で注目すべきラティーノ選手の一群が存在感を放った。そのうち2人はクォーターバックで、カレッジフットボールの個人最高栄誉であるハイズマン賞の有力候補となった。最も厳しく注目されるポジションでの目に見える変化を示す出来事である。

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私の見方では、これは単なる節目ではなく、鏡である。数十年にわたり、クォーターバックというポジションは、リーダーシップ、冷静さ、戦略、そしてチーム(しばしば競技そのもの)の「顔」を象徴してきた。いま、より多くのラティーノのアスリートがその物語の中心に立つことは、フィールドをはるかに超えた場所で進む進化を映し出す。すなわち、1世代前であればエリート向けのトレーニングプログラムや大学のリクルート・パイプライン、さらには高等教育そのものへのアクセスがなかったかもしれないラティーノ家庭の、経済的な上昇移動の拡大である。

私の視点では、これらのクォーターバックは、リーダーシップ、規律、教育についての物語を語っている。それは、ラティーノがもはや経済を下支えするだけでも、観客席を埋めるだけでもなく、リードし、革新し、成功の姿を再定義するうえで重要な役割を担い始めているという、国内の変化と呼応している。

ビジネスリーダーにとって、この変化が重要だと私が考えるのは、フィールドの内外でリーダーシップの役割に踏み出す若いラティーノが、米国経済における主要な労働力であり、消費者基盤であり、意思決定層を代表しているからである。今日どこでリーダーシップが台頭しているかを理解することは、明日の競争力を維持するうえで不可欠だ。

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サイドラインからスポットライトへ

クォーターバックというポジションは歴史的に、知性と統率力と結び付けられてきた。こうした資質は、主流の物語のなかでラティーノからあまりにも頻繁に奪われてきたものでもある。今年の先発陣は、その固定観念を覆している。

その変化は今季、歴史的な頂点に達した。フェルナンド・メンドーサが、ハイズマン賞を受賞したラテン系出自の選手として2人目となったのだ。この受賞は個人としての卓越性を示すだけでなく、リーダーシップに対する制度的な承認でもあった。

フィールド外でも、ラティーノは確かな足跡を残している。ヒスパニックは米国人口の20%を占め、2022年から2023年の間の国内総人口増加の71%を担った。私の見方では、優れたクォーターバックを形づくる資質——規律、適応力、ビジョン——は、米国の大学、スタートアップ、エンターテインメント分野で成功する多くの若いラティーノにも見て取れる。

リーダーシップの基盤としての教育

リーダーシップは教育から始まり、ラティーノ人口は高等教育の場で存在感を増している。教育がラティーノの発展の基盤であることに変わりはないが、この瞬間が意味するのはアクセスと上昇の機会でもある。

当社の「2025 Latino GDP Report」によれば、ラティーノの学士号取得は2022年から2023年のわずか1年で4.6%増加した。さらに当社の別のレポート「The 2025 LDC U.S. Latino Handbook」では、2000年から2021年にかけて、上級学位を持つラティーノの人数が女性で291%、男性で199%増加したことが示された。

これらの伸びは偶然ではない。私には、それが長年にわたる投資、犠牲、そして集中の結果だと考えられる。

フィールド内外のリーダーシップ

米国の成長に対するラティーノの貢献は、学術やスポーツにとどまらず、経済へと広がっている。前述のGDPレポートでは、米国ラティーノGDPが4兆ドルに達し、独立して測定すれば世界第5位の規模となることも明らかになった。ラティーノの所得と購買力は、経済全体の他の部分より2.4倍速く伸びている。

ただし、ラティーノは経済に参加しているだけではない。ビジネスを立ち上げる起業家として、あるいは産業を再形成するプロフェッショナルとして、経済を駆動する側にも回っている。実際、ある研究では、ラティーノ所有の企業数が2018年から2023年の間に40%以上増加したことが示されている。

ラティーノファンと参加の力

ラティーノのファンは、スポーツへの関与にも影響を与えている。2024年には、コパ・アメリカ決勝の視聴者の53%、UEFAチャンピオンズリーグ決勝の視聴者の40%を占めた。NCAA女子選手権のヒスパニック視聴者も、2021年から2024年の間に354%急増した。私には、スポーツ経済の成長物語がラティーノの参加と切り離せないことを示しているように思える。

当社の調査によれば、購買力はいまや4兆ドルを上回る。米国のラティーノ消費者はニッチ市場ではない。マーチャンダイジングからストリーミングに至るまで、彼らのロイヤルティと支出は、誰が「瞬間を支配するか」に影響を及ぼし得る。

ビジネスリーダーへの教訓

ラティーノのクォーターバックの成功は、スポーツだけの話ではない。準備を通じて獲得した代表性の話である。私には、それは包摂を求めるためではなく、無視できない卓越性を達成するためにたゆまず努力してきたコミュニティの反映に見える。私にとってこれは、多くの若いラティーノの物語である——教育を受け、野心的で、技能を備え、自信を持ってリーダーの役割に踏み出していく人々の。

ビジネスリーダーへの教訓は明確だ。米国ラティーノを、いま存在する競争優位として扱い始めることである。そのためにリーダーは、リーダーシップ育成のパイプラインに意図的に投資し、ラティーノの在籍が増えている大学から採用し、戦略、マーケティング、意思決定の役割にラティーノの声が存在することを確実にすべきである。

組織が成功に向けて自らを位置付けるには、人口動態の変化を認めるだけでは足りない。すでにリーダーシップが生まれている場所に、資本、信頼、機会を整合させる必要がある。投資が機会と出会い、才能が信頼と出会うとき、リーダーシップは自然に立ち上がる。

私はデータを確認するビジネスリーダーにしばしばこう伝えている。これはダイバーシティの物語ではない。成長の物語である。フットボールのフィールドでも、起業でも、経済でも、多くの米国ラティーノが技能、ビジョン、自信を示し、21世紀のリーダーシップの姿を再定義する一助となっている。

forbes.com 原文

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