経営・戦略

2026.02.23 21:22

会社を高く売るために押さえるべき5つの原則

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多くの事業主は、自分がいなければ回らない会社に閉じ込められている。価値ある資産を築く代わりに、要求の多い仕事をつくってしまっているのだ。次の段階へ進む時になって、買い手が関心を示さないのは「個人の奮闘」だと気づく。買い手が欲しいのは、信頼できる仕組みである。会社を高値で売りたいなら、主たる実務者から、システムの設計者へと移らねばならない。買い手が求めるのは、安定して利益を生み出す仕組みだ。成功裏の売却に向けて会社を整えるための、シンプルな5つの方法を紹介する。

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1. 会社を自分抜きでも回る状態にする

買い手にとって最大のリスクは、すべてを一人でこなすオーナーの存在だ。営業も重要な問題解決も自分だけが担っているなら、あなたがいなければ会社の価値はほとんどない。買い手はこれを重大なリスクと見なす。あなたが去れば会社が立ち行かなくなるかもしれないからだ。

これを正すには、重要な意思決定をすべて委任し始めるべきである。2週間、電話なしで休みを取って進捗を試すこともできる。留守中に起きた問題こそ、最初にシステム化すべき対象だ。この移行への準備状況は、Exit Readiness Quiz(https://thebigexit.co/can-i-sell-my-business)で確認できる。自動運転で回る会社は、常により高い倍率で売れる。

2. 財務記録を整理しておく

いくら稼いでいるかを証明できなければ、会社は売れない。多くのオーナーは節税のために、個人の支出と事業コストを混在させる。これでは買い手が真の利益を見極めにくい。成長の軌跡が明確に示された、少なくとも2年分のクリーンな財務諸表が必要だ。

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利益が明確で説明可能であれば、売却交渉で優位に立てる。整理された帳簿は買い手のリスクを軽減する。現時点で会社がどれほどの価値を持ち得るかを知りたいなら、Business Valuation Tool(https://thebigexit.co/business-valuation-tool)が使える。質の高い記録は、より高い売却価格につながる。

3. 毎月入ってくる収益に注力する

毎月ゼロから始まる会社は、オーナーにとってストレスが大きく、売却もしにくい。買い手が好むのは、サブスクリプションや長期契約のような継続収益だ。売却が完了した後も資金が流れ続けることが保証されるからである。

いま会社が、日々新規顧客を探し続けることに依存しているなら、サービスパッケージや会員制モデルの構築を検討したい。たとえ少額でも、毎月の確実な収入は会社の価値を大きく押し上げ得る。単発の取引を、予測可能な収益の流れへと変えるのだ。

4. 1社の大口顧客に依存しない

単一の顧客、あるいは主要な仕入先1社に依存するのは危険だ。収入のほぼ半分が特定の相手から来ているなら、その顧客があなたの会社を支配しているに等しい。1社を失うだけで事業全体が崩れる可能性があると見れば、買い手は低い価格を提示するだろう。

特定の顧客が総売上の10%を超えないようにしたい。多様な顧客にリスクを分散すれば、会社はより強靭になる。この安定性があれば、会社の将来がより安全であるため、より良い価格を求めることができる。

5. 売却を始める前に目標を把握する

オーナーが犯し得る大きな過ちは、引退や新しいプロジェクトに必要な金額を把握していないことだ。具体的な数字がなければ、早すぎる売却をしてしまったり、疲れ果てて何も気にしなくなるまで居座ったりしかねない。

働かずに生活水準を維持するために必要な金額を、正確に算出することだ。この数字が分かれば、自信を持って交渉できる。あなたがしているのは、仕事から逃げることではない。次の章へ進むための戦略的な選択である。こうした移行の扱い方について、さらに助言が欲しいなら、Master Your Exit Live(https://thebigexit.co/master-your-exit-shows)を視聴できる。

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