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2026.02.24 10:00

アップルの新しい低価格MacBookは、ウォルマートの実験で形作られた

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ウォルマートがアップルの新しいMacBookの設計をどう助けたか

アップルには拠り所となるユーザーデータが相当量あり、その多くは米小売大手ウォルマートのおかげだ。ウォルマートは2024年3月、アップルから供給を受けた新品のMacBook Air(M1搭載)の在庫を699ドル(約10万8000円)で販売し始めた。これは、アップルがMacBookに付けてきた象徴的な価格999ドル(約15万4000円)と比べて目立つ値引きだ。このとき消費者は、旧世代のApple Siliconを使った低価格のMacBookを手にしていた。

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これらの消費者からのフィードバック(おそらく購入者アンケートなど)に、App Storeを通じて得られる匿名化データが加わることで、低価格帯で求められる典型的な需要像(プロファイル)が形作られたはずだ。

その需要像は、この価格帯で「何がMacBookをMacBookらしく感じさせるのか」をアップルに教える。そして低価格MacBookは、その要素を軸に作られることになる。

アップルにとって2代目の低価格MacBook

アップルは、すでに「MacBookらしさを感じられるだろうか?」という問いには答えている。今答えようとしているのは別の問いだ。つまり、「アップルのMacBookとして認められるだけの出来だろうか?」だ。

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A18 Proを搭載するMacBookは、マーケティングやメディアが示唆するような「初の低価格MacBook」ではない。筆者は、ウォルマートで699ドル(約10万8000円)で販売されたMacBook Air(M1搭載)が、初代「初の低価格MacBook」に該当すると考えている。今後のお目見えが見込まれる「低価格MacBook」は、アップルが自ら認め、自社のApple Storeにおいて販売を許可するという意味で、初の製品という位置付けだ。2024年3月から約2年にわたり続いたベータテスト(試験販売)が成功を収めたという、確信に裏打ちされた判断だと見ている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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