トレンドの「スロートラベル」とは?
FTLO Travelの創業者タラ・カペルは、人気が高まりつつあるスロートラベルについて、どのような見方をしているのだろうか?
──ソロトラベラーたちはなぜ、より長い日数をかけた「スローな旅」への関心を高めているのでしょうか?
それは旅がより個人的で、意図的なものになっているからでしょう。友人たちが訪れた5つの場所、あるいはSNSで見たそれらの場所に行かなければ、と思う旅行者は減っています。滞在期間を長くすれば、より自由にいろいろな場所に行ったり、興味があることをしたり、体験によって何が起きるのか、見てみることができるようになります。
また、旅行の計画を立てることに疲れてしまったという人も多いのでしょう。スロートラベルは、「完璧な旅」を計画しなければというプレッシャーを取り除いてくれるのだと思います。日数をかけ、ゆっくりと過ごす旅であれば、予定を入れた時間と成り行きで動く時間の両立を取り入れることが可能になります。
ひとり旅の場合、急ぎ足で観光の目玉をあれこれと見て回るのではなく、文字通りゆっくり、じっくり旅をすることができます。私たちへのフィードバックで、「FTLO Travelを利用して最もよかったと思うこと」として挙げられることには、「移動手段が確保されており、旅のリーダーが案内してくれること」があります。このことによって、旅行者たちはただその旅を楽しむことができるのです。
──日本とオーストラリア、ニュージーランドはどのような点で、ひとり旅に適していると思われますか?
これら3カ国は、ソロトラベラーにとって特に魅力的な国です。一生に一度の冒険だと思えるだけの距離がある旅先ですが、十分に発展した国であり、一人でも安心して旅をすることができるからです。
日本はその豊かな文化と、カプセルホテルやカウンターテーブルで食事ができる店など、ひとり旅に適したインフラが整っていることで知られています。また、英語圏のオーストラリアとニュージーランドは、本当にさまざまな体験をすることができる、幅広い魅力を持っています。
3カ国はいずれも、素晴らしい自然の景観でも知られています。それは、スローな旅のテーマと密接な関連性があるものです。旅行者たちは、デジタル世界のプレッシャーから逃れ、より深く自然の世界を味わいたいと考えているのです。
──友人の話や口コミの重要性について教えてください
旅行の予約に関しては、口コミでのおすすめが非常に重要です。初めてFTLOを利用して2026年1月1日以降の出発の旅行を予約した人の51%(2026年1月中旬時点)が、友人からすすめられたとのことでした。
旅行、特に海外旅行は大きなこと、大掛かりなことです。何か失敗したと思っても、簡単にもう一度行くということができません。それだけリスクが高いことなのですから、信頼できる人からの推薦ある方が、決断しやすくなります。ひとり旅の場合、特に安全性が大きな問題になる女性のひとり旅については、そう言うことができるでしょう。
──出発が近くなってから旅行の予約をする人が多くなっているようです。なぜでしょうか?
ここ数年で、直前に旅行の予約するケースが大幅に増えました。中には翌日から海外旅行に行きたいという人もいます。全体として、先々のことに関する不確実性が高まっているためだと考えられます。そのため、大掛かりな旅行をためらう人が増えているのではないでしょうか。
ずっと先の日程で旅行を予約して、楽しみにしていたのに行かれなくなってしまった、そのようなことは避けたいのです。これは、非常に多くの人が旅行を中止せざるを得なくなった新型コロナウィルス感染症のパンデミックが影響しているのかもしれません。


