Chromeの自動更新に任せていれば安心だと感じるかもしれないが、事態は急を要する。グーグルは、2026年最初のChromeゼロデイ脆弱性である「CVE-2026-2441」が、すでに実環境で悪用されていることを確認した。ここでは知っておくべきことと、重要なセキュリティ更新が今後数日から数週間のうちに届くのを待つのではなく、ブラウザーを保護するために今すぐ取るべき対応を示す。
Chromeセキュリティ警告:CVE-2026-2441のゼロデイを確認
ありがたいことに、Chromeのゼロデイは想像するほど多くない。ユーザー数が30億人を超える、地球上で最も普及したウェブブラウザーであることを考えると意外かもしれない。たとえば2025年の1年間に報告されたゼロデイ脆弱性は7件にすぎなかった。最近報告された、Gmailを読み取れる悪意あるChromeのAI拡張機能のような事案のほうがはるかに一般的だが、ゼロデイの脅威は緊急性が高く、迅速な対応が求められる。
だからこそ、CVE-2026-2441のようなゼロデイが出現した場合は、その重大性を理解して対処する必要がある。これは、ChromeのCascading Style Sheets(CSS)処理に影響する、use-after-free(解放済みメモリの参照)型のメモリー脆弱性だ。このCSSのゼロデイは、攻撃者が悪用に成功した場合、ブラウザーをクラッシュさせ、データを破損させ得る。問題は、定義上この種の脆弱性にはすでに実用的な攻撃手法が存在し、そして今回、グーグルが実環境での悪用を確認した点にある。
CISA、ChromeのCVE-2026-2441を「既知の悪用済み脆弱性」データベースに追加
米サイバーセキュリティ・インフラ安全保障庁(CISA)は、通常自らを「米国のサイバー防衛機関」と称しているが、より正式には重要インフラのセキュリティとレジリエンス(回復力)に関する国家調整機関である。そのCISAが、CVE-2026-2441をKnown Exploited Vulnerabilities(既知の悪用済み脆弱性、KEV)カタログに追加した。これは、脅威アクターに悪用されたことが確認されているゼロデイ脆弱性(およびその他の脆弱性)について、疑いなく最も権威ある情報源である。したがって各組織は、脆弱性管理で優先順位を付ける際の重要な材料としてこれを用いている。さらに重要なのは、CISAが「拘束力のある運用指令22-01」(Binding Operational Directive 22-01)に基づき、対象となる連邦文民行政機関に対してパッチ適用の期限を義務付ける際の根拠としても使われている点だ。



