高尾:この作品では、空間演出などといった表現をすると同時に、データを取るというインプットもしています。センサーとAIを駆使して空間に入って来た人を人間だと認識し、インプットしたデータをスクリーンに投影するようなプログラミングを組んで、作品に落とし込むっていうのを僕は楽しく作っています。
髙比良:「僕は楽しくやっています」って実家に向けたメッセージじゃないんですから!(笑)。けど、やりがいがあるわけですよね。

高尾:この作品で使われている技術は、もともと自動運転などに使われる技術で、センサーとAIによって歩行者を認識することで車が自動で止まったりします。本来はロボットが自分の位置を把握するための技術ですが、僕らとしてはこの技術をエンタメに応用して面白い視覚効果を生み出せることに価値を感じています。

髙比良:あのー、すごいです。すごいですよね。
大澤:作っているものは違うけど、バックグラウンドは意外と近くて共感し合ってます。
ロボットが画像を認識するとかもそうですし、自然なものや人間らしいものをつくるときに自然法則をプログラミングするっていうのはよくあります。
髙比良:僕だって共感できますよ!そのプログラミング落とし込んでエンタメに転換してるってことですよね。

高尾:そうですね。どうしてもディズニーをつくりたいという思いがあって。
髙比良:ディズニーに採用されることもありそうですけどね。
採用されたら、公表されなくてもバレそうですよね。粒子を触るようなアトラクションがつくられたら「高尾さんのやつじゃん!」ってわかりますね。新エリアとかでやってほしいな。
目指すのは日本発のテーマパーク
大澤:ディズニーランドをつくりたいという思いは、ディズニーランドに技術を採用されたいのか、それとももっと広い考えなんでしょうか。

高尾:それでいうと、ディズニーランドはディズニーのキャラクターやストーリーによってできていて、僕らがゼロからキャラクターをつくるとなったら難しい。ただ、日本には世界的も魅力的なキャラクターが数多くあるので、日本発のテーマパークをつくりあげていきたいとは考えています。
大澤:僕もやりたい。
髙比良:ええ!?
大澤:自分の研究室でも「ディズニーランドをつくりたい」とは常に口にしているくらいですから。
あの夢の国に一度入ると、耳のカチューシャをつけても誰も恥ずかしがらないし、知らない人に手も振れる。あの世界観が現実世界まるごとだったらとんでもなく平和なはずです。
僕としては、この世界がディズニーランドみたいになった先で、ドラえもんが生み出されるイメージを抱いています。だから、ディズニーランドのようなテーマパークが続々と生まれて広がることが理想で、今日はその世界を一緒に実現できそうな人を見つけたかもしれないと思ってました。
高尾:大澤さんの面白いという雰囲気をつくることが大事という考え方は、世界観をつくることと通底しているなと感じていました。
大澤:ぜひ、一緒にやりましょう。
髙比良:なんかいいすね、学者同士の恋愛リアリティーショーみたいで。

よくないですか?「僕と一緒に研究してください」とか言ったり、文系の島と理系の島に引き裂かれたりする展開も見たくなってきましたよ。


