キャリア

2026.02.21 14:00

やりがい搾取、肩書き依存──「夢の仕事」で陥りがちな罠と後悔しないための方法

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燃え尽きの罠:「楽しく働くこと」へのプレッシャー

趣味が仕事になると、逃げ場を失う。以前は楽しみや気晴らしのために取り組んでいた活動に、納期やクライアントからのフィードバック、売上目標といった事柄が関係するようになるからだ。こうしたマインドセットは、心身を消耗する独特の形の燃え尽き状態を生み出す。

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どんな職業に就いていても、うまくいかない日はあるものだ。しかしそれが夢の仕事であれば、調子の悪い日はまるでプロとしての挫折だけでなく、人生自体の失敗だとも感じられてしまう可能性がある。「好きでやっている仕事なのに、こんなにストレスを感じるのはどうしてなのか」と、自分の情熱に疑いを抱き始めてしまうだろう。

「楽しく働かなければならない」というプレッシャーを絶え間なく感じていると、内発的なモチベーションの源は、不安の源へと変化しかねない。そして、その職業に就くきっかけとなった情熱そのものを失ってしまいかねない。こうした罠は、たとえキャリアで成功したとしても空虚に感じてしまう理由の一つだ。

別の選択肢:「夢の仕事」ではなく、「スキルのポートフォリオ」を目指そう

では、どうすればいいのだろうか。まずは、「完璧な肩書」を追い求めるのを止めることだ。それよりも、「スキルのポートフォリオ」の構築に力を入れよう。

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つまり、価値が高く、需要があり、違う分野でも応用が利き、自分に選択肢を与えてくれるスキルを、いくつか身に着けるということだ。

d「マーケティングディレクター」を目指す代わりに、説得力ある文章を書く力や、データ分析力、プロジェクト管理力といった複数スキルの習得を目標に掲げよう。スキルのポートフォリオには、適応力がある。時間とともに情熱が変化しても、有用ないくつかのスキルを身に着けていれば、異なる業界や職業で応用することが可能だ。

自分の価値が、1つの肩書ではなく「自分ができること」に結びついていると、ゼロから始めることなく方向転換する自由が得られる。こうしたアプローチは、仕事と自分の強みを合致させる、最も賢い方法の一つだ。

夢の仕事を見つけてそれにしがみつくことから、スキルと経験を組み合わせた、価値ある土台作りへ。キャリアに対するマインドセットがそう切り替われば、一生を通じて多くの夢を追い求めるための自由と経済的な安定に向けて進んでいくことができる。

「完璧な肩書」を求めるのは止めて、選択肢を与えてくれるようなキャリアを築き始めよう。あなたなら、きっとできるはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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