米国時間2月18日に科学誌『ネイチャー』に掲載された研究によれば、Xのアルゴリズムが保守的なコンテンツを優先的に表示することにより、それまでに時系列フィードを利用していたユーザーが「おすすめ」タブに切り替えた場合、政治的見解がより保守的な方向へ変化する可能性があるという。
本研究が2023年に完了して以降にXのデフォルト設定となったこのアルゴリズム型フィードは、被験者を保守的な意見へと傾ける傾向が見られた。一方で、標準的な時系列フィードへ切り替えた場合には、政治的態度への影響は見られなかった。
政策の優先順位、ドナルド・トランプ大統領に関連する訴訟、ウクライナ戦争に関する見解についてのユーザー意見が、最も大きな影響を受けたと同研究は指摘している。
この研究では、2023年に米国に在住するアクティブユーザーを対象に、彼らをアルゴリズム型フィードまたは時系列フィードのいずれかに7週間割り当て、その政治的態度とオンライン行動を測定した。
参加者は実験前に使用していたフィードとは反対のフィードに割り当てられた。つまり、それまで時系列フィードを閲覧していたユーザーは7週間「おすすめ」タブでコンテンツを閲覧し、その逆も同様に割り当てられた。
この研究は、イーロン・マスクによるツイッター買収から6カ月以上が経過した時期に開始された。これは、同プラットフォームのソースコード公開から数カ月後、そしてマスクが2024年7月にトランプへの支持を公に表明する約1年前の時期にあたる。
同研究の共同執筆者は、フランスのパリ経済学校、スイスのザンクトガレン大学、イタリアのボッコーニ大学の研究者らが務めた。
著者らは要旨の中で、「アルゴリズムが、保守的なコンテンツを促進し、伝統的メディアの投稿を抑制していることが分かった」と記し、伝統的メディアの投稿はアルゴリズム型フィードでは58%少なく表示される一方で、政治活動家の投稿は27%多く表示されることを強調した。
この研究で時系列フィードからアルゴリズム型フィードに切り替えた参加者は、7週間後にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を肯定的に評価する割合が7.4ポイント低下し、具体的に調査されたすべてのテーマの中で最大の影響を示した。



