2月下旬の夜空では、太陽系の6つの惑星を同時に観察できる。惑星が天球上における太陽の通り道である「黄道」に沿って一列に並んで見えるこの現象は、俗に「惑星パレード」と呼ばれている。
6惑星が同時に見える惑星パレードは実に半年ぶり。2月最後の1週間は、水星、金星、木星、土星、天王星、海王星をいっぺんに楽しめる。
米航空宇宙局(NASA)によれば、水星、金星、土星、木星は肉眼で観測可能だ。望遠鏡や双眼鏡を使えば、天王星と海王星も確認できる。
惑星が一列に並ぶといっても、これは純粋に視覚的な現象にすぎない。地球から見た各惑星は、黄道とほぼ同じ平面上(黄道面)を異なる速度で公転しているが、地球との距離はそれぞれ数千万km~数十億kmと大きく隔たっている。
惑星パレード、いつ見るか?
2月最終週の日没直後が狙い目だ。日が沈んでから30~45分後が最も見やすい時間帯となる。なお、水星は20日に「東方最大離角」となり、夕方の西の空で高度が最も高くなる。また、28日には西の低空で水星と金星が並ぶ。
どこを見る?
西の地平線(または水平線)の付近に目を凝らす必要がある。遮るもののない視界の開けた場所で観測に挑もう。晴天が望ましい。太陽の残光がまぶしいが、西の空にある惑星のうち最も明るい金星を目印にすると、土星と水星を探しやすい。
木星は南東の空高くにあり、夜遅くまで観察できる。海王星は土星の右隣に、天王星は木星と土星のほぼ中間に位置しているが、これらを見つけるには双眼鏡か望遠鏡が不可欠だ。
惑星パレードを撮影するには
天体写真の愛好家は、惑星パレードを撮影するには広角レンズを、個々の惑星を撮影するには望遠レンズを使うよう推奨している。手ブレ防止のために三脚を使用しよう。
2026年、注目の天文現象
今年注目したい天文現象は、惑星パレードだけではない。3月3日には北米、日本を含む東アジア、オーストラリア、ニュージーランドで皆既月食が見られる。5月31日には「ブルームーン」と呼ばれる1カ月間で2回目の満月が昇る。
6月8日~10日には、夜空で最も明るい2つの惑星、金星と木星が目に見えて接近する。下半期に入ると、2つの流星群が理想的な観測条件下で極大となる。8月12日~13日に見ごろを迎える「ペルセウス座流星群」と、12月14日~15日が見ごろとなる「ふたご座流星群」だ。
そしてクリスマスイブの12月24日には、2026年で最も地球に近く、2019年以来最も地球に近い、究極に大きく明るいスーパームーンが昇ってくる。



